REVIEW(09/10/07)
Firefox上で“MathML”を利用した数式を作成できる「FireMath」
ボタンを押していくだけで複雑な数式を記述可能、数式を画像で保存する機能も
「FireMath」は、「Firefox」上で“MathML”を利用した数式を作成できる拡張機能。「Firefox」v3.0以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista上の「Firefox」v3.5.3で動作を確認した。ライブラリサイト“Add-ons for Firefox”からダウンロードできる。なお、本拡張機能は実験的なアドオンとして公開されているため、インストールするにはWebページ上のインストールボタン左上にあるチェックボックスをONにする必要がある。
“MathML(Mathematical Markup Language)”とは、Webページ上で数式を表現するためのマークアップ言語。1999年にWeb標準化団体“W3C”で最初のバージョンとなるv1.01が勧告されたが普及はあまり進んでいない。しかし、「Firefox」では標準で対応しており、HTMLでは表現できない行列やルート記号、微分・積分などの複雑な数式も表示可能。
ただし、“MathML”はコンピューターで処理することを前提としており、人が記述するには複雑すぎて面倒だ。そこで便利なのが数式エディタ―機能をもつ拡張機能「FireMath」だ。“MathML”はもともとWebで利用する目的で開発されているので、Webブラウザーへ編集機能を内蔵してしまうのは理にかなっている。
利用するには[ツール]-[FireMath]メニューを選択する。すると、新規タブで数式の編集画面が表示される。編集画面には非常に多彩なボタンが用意されており、それらを押していくだけで、変数・関数を表すアルファベットやギリシャ文字、数字、数学記号などを挿入可能。
作成した数式は、画面右下のテキストエリアにソースコードが表示されるほか、数式をJPEG/PNG形式の画像で保存することも可能。“MathML”に対応していないWebブラウザーでも数式を表示できるようにするには、本拡張機能で画像を出力してWebページに挿入するのがよいだろう。
- 【著作権者】
- MrBont 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.3.1(09/06/29)