REVIEW(09/10/22)
セキュリティ対策ソフトを装った偽ソフトを一掃できる「Remove Fake Antivirus」
偽ソフトをインストールさせる手口が増加、万が一のときは本ソフトを試してみよう
「Remove Fake Antivirus」は、PC内にインストールされた“偽セキュリティ対策ソフト”を検索・削除できるソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista/7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
近年、コンピューター犯罪が激増している。その背景には、コンピューター犯罪の世界的な組織化があるという。情報を盗む技術者、盗まれた情報を売買する仲介業者、実際に詐欺や脅迫を行うプロの犯罪組織などが経済的に結びつき、コンピューター犯罪の多くがハッカーの“いたずらとして犯罪”から、プロの犯罪集団による“金銭を目的とした犯罪”にシフトしつつある。
一般ユーザーにとっても、これは他人事ではない。犯罪の標的にされるのみならず、だまされて犯罪に加担させられてしまうことも十分あり得る。その代表的な手口として、“偽のセキュリティ対策ソフトをインストールしてしまう”といったことが挙げられる。たとえば最近では、マイクロソフト製の無償ウイルス対策ソフト「Security Essentials」をかたる偽ソフトが現れるということがあった。こういった偽ソフトをインストールしてしまえば、PCを乗っ取られ、自分の名義でさまざまなコンピューター犯罪に利用されるおそれがある。
本ソフトは、そんな偽ソフトを一掃できるソフト。PC内に偽ソフトがないかチェックし、見つかればそれを削除することができる。現在のところ27種類の偽ソフトに対応しているので、PCの動作が不審な場合は試してみるとよいだろう。なお、偽ソフトのチェックが終了するとPCの再起動が要求されるが、これは偽ソフトの有無には関係がないようだ。
セキュリティ対策には、“常に最新版のソフトを利用する”“不用意にファイルを開かない”ことに加え、“定評のあるセキュリティ対策ソフトを利用する”のが重要。セキュリティ対策ソフトを導入する場合は、それが本物かどうか、信頼できるものかどうかを必ず確認する習慣をつけよう。
- 【著作権者】
- Olzen 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows Vista/7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.35(09/10/21)