REVIEW(09/12/22)
DNSサーバーの設定をボタン1発で“Google Public DNS”へ「Google DNS Helper」
元の設定へ戻すのもボタン1発
「Google DNS Helper」は、DNSサーバーの設定を簡単に“Google Public DNS”向けに切り替えられるソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
“Google Public DNS”とは、Googleによって実験的に公開されているDNSサーバー。DNSサーバーとは、インターネットの住所を表す“ドメイン名”と“IPアドレス”を相互変換(名前解決)するサーバーで、たとえば、Webブラウザーのアドレスバーに入力する“example.com”などを、“192.168.0.1”といったIPアドレスへ変換する。
インターネットでWebサイトを閲覧するには、この作業を頻繁に行うことになるので、DNSサーバーの応答速度は非常に重要だ。“Google Public DNS”は、あらかじめ名前解決を行っておくプリフェッチ技術により、DNSのリクエストに対する応答時間を減らすなどして高速化するとともに、“DNSキャッシュポイズニング”といった攻撃への対策も考慮されているなど、セキュリティの点でも優れている。
そんな“Google Public DNS”を気軽に試してみたい人にお勧めなのが、「Google DNS Helper」だ。
DNSサーバーの設定を変更するのは面倒な作業だし、思ったよりも速度が出ない場合や接続に障害が生じた場合は、元の設定に戻さなければならない。しかし、本ソフトならば、[Switch to Google]ボタンを押すだけで簡単にDNSサーバーの設定を“Google Public DNS”向けに変更できる。元の設定を記憶しておくことも可能で、[Restore DNS]ボタンで簡単に元へ戻せるのもうれしい。
なお、元のDNS設定へ戻しても、現在のDNSサーバーのアドレスを表示する“Your current DNS adress”欄が、“Google Public DNS”を示す“8.8.8.8”のままになる場合があるが、内部の設定は正常に切り替わっているので安心してほしい。
- 【著作権者】
- Ganesh Prasannah 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1(09/12/13)