REVIEW（10/01/15）

　「S;G Nixie Clock」は、ニキシー管を使って時刻を表す時計を模した、スチームパンクを連想させるデジタル時計ガジェット。Windows Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウロードできる。

　ニキシー管とは、1950年代から1970年代にかけて活躍した、数字や記号、文字を表示するためのデバイス。ネオンガスが封入されたガラス管の中に、数字や小数点などの形をした電極が重なった状態で収められており、電極が発光することで数字などを表示する仕組み。LEDが登場する以前は、電子計算機やレジなどの数値表示に用いられていた。

　「S;G Nixie Clock」は、このニキシー管を利用した時計を模したガジェット。ガジェット自体の形状は長方形で、黒をベースにしたシンプルなデザインとなっている。横一列に8本のニキシー管が並べられており、数字の形をした電極がオレンジ色に発光して現在の時刻を表示する。発光していない電極が、幾重にも重なりながらわずかにかすれて見える様子はレトロフューチャーな雰囲気だ。黒を基調とした壁紙を利用していれば、壁紙に溶け込ませるようにしてガジェットを表示できるだろう。

　本ガジェットは2種類のサイズが用意されており、Windows Vistaのサイドバーにちょうど収まるコンパクトなサイズのガジェットと、デスクトップアイコンを縦に2つ、横に6つ並べたほどの大きなものがあるので、好みに合わせて利用しよう。そのほか、本ガジェットの設定画面では、時刻の表示を12時間表記または24時間表記のどちらにするかを設定可能。