REVIEW(10/02/17)

EmEditorをVZ風にカスタマイズするマクロ集「VZ Editor化パック for EmEditor」

テキストスタックや削除文字列バッファ、2ストロークキーなどを実現

「VZ Editor化パック for EmEditor」「VZ Editor化パック for EmEditor」

 「VZ Editor化パック for EmEditor」は、テキストエディター「EmEditor Professional」(以下、「EmEditor」)の機能や操作性を、DOS時代の定番テキストエディター「VZ Editor」(以下、VZ)風にカスタマイズできるマクロ集。Windows XP/Vista上の「EmEditor Professional」v9以降(32bit版)に対応するフリーソフトで、「EmEditor」公式サイトのライブラリからダウンロードできる。

 本マクロ集には、VZ風の各種機能を実現するマクロが収録されている。利用できる機能は、VZの特徴的な機能である“テキストスタック”をはじめとして、VZ風の削除文字列バッファ、VZ風の検索文字列取得、カーソル表示位置のトグル変更など。また、[Ctrl]+[K]キーおよび[Ctrl]+[Q]キーのあとに特定のキーを押すことで各種コマンドを実行できる“2ストロークキー”は、「EmEditor」のユーザーメニュー機能を利用して実現されている。

 本マクロ集は、“スニペット”プラグイン用の定義ファイルとして配布されており、同プラグインのサイドバーからインポートして利用可能。各マクロのスニペットにはもちろん、あらかじめVZの同等機能と同じショートカットキーが割り当てられている。

 さらに、キー割り当て全般をVZ風の割り当てに切り替える機能も備える。ただし、VZのキー割り当ては[Ctrl]+[C]でページダウンなどWindowsの標準的なキー割り当てとは全く異なるため、Windows環境では使いにくい場合もある。そのため、VZ風の割り当てと「EmEditor」既定の割り当てを手軽に相互切り替えできるようになっている。

 そのほか、VZをはじめテキストエディターでは定番のマクロである段落整形・段落連結マクロも同梱しており、[Ctrl]+[Enter]キーなどで利用できる。

 なお本マクロ集は、以前「EmEditor」v8用として個別に公開されていたマクロを、v9のスニペット機能を利用する形で作り直したもの。スニペット化することにより、実行するたびにマクロを読み込むよりもパフォーマンスが向上しているという。また、各マクロをキーに割り当てる手間が省けるのもうれしい。

【著作権者】
kshi 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.00(09/12/24)

(中村 友次郎)