REVIEW(12/08/08)
ノートPCを使って無線LANの電波強度を調査しヒートマップ化「Ekahau HeatMapper」
部屋や建物の地図上へ電波強度を色分けしたヒートマップを作成できる
「Ekahau HeatMapper」は、ノートPCを使って無線LANの電波強度を調査し、電波の強さが同じ範囲を同じ色で塗りつぶしたヒートマップを作成できるソフト。Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードにはメールアドレスや氏名などを入力する必要がある。
電波強度のヒートマップを作成するには、まず電波強度を調査したい部屋や建物の地図画像を用意する。地図画像はおおざっぱなものでもかまわない。次に、本ソフトを起動し画面右側にある[I have a map image]ボタンを押し、用意した地図画像を読み込もう。
すると、左端に現在電波を受信できるアクセスポイントの一覧、右端に英語による解説、中央に読み込んだ地図が表示された画面に切り替わる。アクセスポイントの一覧と解説は測定時には必要ないので地図との境界線をクリックして折りたたんでおこう。これで測定の準備は完了だ。
地図上の現在位置を左クリックすると測定が開始されるので、そのまままっすぐ歩けばよい。曲がる場合は再び地図上の現在位置を左クリックする必要がある。測定したい場所すべてを何度か通ったら、現在位置を左クリックしたあとで右クリックすれば測定が終了し、ヒートマップが作成される。
ヒートマップ上にはアクセスポイントがあると思われる位置にアイコンが表示されており、クリックすることでヒートマップ上に電波強度を表示する電波の発信源を切り替え可能。また、ヒートマップ上を左クリックすることで再び測定を開始し、より詳細に電波強度を測ることもできる。
さらに、左端のアクセスポイント一覧を展開し、最上部にある[Undo Survey][Redo]ボタンで測定開始位置および曲がった位置の指定をアンドゥ・リドゥすることが可能。また、[Take Screenshot]ボタンからはヒートマップをPNG画像として保存できる。
そのほか、地図画像が用意できなくても測定を行うことが可能。地図画像がない場合は、起動時の画面で[I don't have a map image]ボタンを押し、表示された方眼紙に自分が動いた軌跡を書きながら歩き回ればよい。
なお、Webブラウザーで本ソフトのダウンロードページを開くと、セキュリティ証明書が無効である旨の警告が表示される。ただし、本ソフトを窓の杜ライブラリでウイルスチェックに使用している3本のソフトでウイルス検索したところ、何も検出されなかった。
- 【著作権者】
- Ekahau, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.4(12/03/30)