REVIEW(12/09/13)
“Gmail”をローカルへバックアップ・復元できるコマンドラインツール「Gmvault」
復元先にバックアップ元とは別のアカウントを指定すれば引越しにも利用できる
「Gmvault」は、“Gmail”のメールをローカルへバックアップできるコマンドラインツール。Windows/Mac OS X/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、指定した“Gmail”アカウントのメールをまるごとPCへバックアップしたり、バックアップしたメールを元のアカウントへ復元することが可能。復元先のアカウントには、バックアップ元と異なるアカウントを指定することもできるので、“Gmail”アカウントの引越しにも利用できる。
「Gmvault」はもともとPython言語で記述されたスクリプトだが、Windows向けパッケージは実行ファイル化されており、Pythonの実行環境がなくても利用可能。コマンドラインツールなので少しハードルが高く思われるかもしれないが、ローカルへすべてのメールをバックアップするだけならば、インストールすると追加されるショートカットからシェルを起動して“gmvault sync ***@gmail.com”と入力するだけなのでそれほど難しくはない。
本ソフトではデータベースを利用せず、ファイルベースでバックアップが行われる。標準設定ではEML形式でひとつずつ、GZIP圧縮された上でデータフォルダ(C:\Users\ユーザー名\gmvault-db)以下へ保存する仕組みで、圧縮されたメールをGZIPに対応したアーカイバーで解凍すれば、「Windows Live メール」などのEML対応ソフトでそのまま閲覧可能。
さらに起動オプションを指定すれば、圧縮せずに保存したり暗号化して保存できるほか、バックアップ対象のメールを件名や日時で絞り込むこともできる。
なお、初回利用時はGoogleアカウントでの認証が必要になる。示される手順に従って、Webブラウザーから認証作業を行おう。
- 【著作権者】
- Guillaume Aubert 氏
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.7-beta