レビュー

シンプルでマウスでもキーボードでも使いやすい3DCGモデルビューワー「Hira 3D Viewer」

3DS/DXF/GTS/OBJ/STLの読み込みに対応。プラグインで拡張することも

「Hira 3D Viewer」v1.26

 「Hira 3D Viewer」は、シンプルで使い勝手のよい3DCGのモデルビューワー。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトやベクターのライブラリページからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、3DCGソフトで作成したモデルファイルを読み込み、レンダリングして表示することが可能。1つの画面に複数のモデルファイルを読み込むこともできる。さらに画面右側にあるオブジェクトツリーを利用すれば、オブジェクトのレンダリングを個別にON/OFFしたり、描画する際の色や透明度を指定することも可能。

複数のオブジェクトを読み込み(モデルデータは“ゼロ工房”の昆虫モデルを使用)
オブジェクトツリーでレンダリングするオブジェクトを個別にON/OFF

 視点移動はマウスでもキーボードでもできるようになっている。たとえば、レンダリング画面をドラッグするとオブジェクトが回転(スピン)する。マウスの中ボタンを押しながらドラッグすれば拡大縮小(ズーム)、左右ボタンを押しながらドラッグすれば平行移動(パン)だ。キーボードの場合は十字キーでスピン、[PageUp][PageDown]キーでズーム、テンキーでパンとなる。これらの操作方法はレンダリング画面にも表示されているので、最初はそれを見ながら一つずつ操作を覚えていけばよいだろう。

 そのほかにも平行移動などの変形機能、2点間の距離を測定したりできる解析機能、モデルの断面を表示する機能などを備える。初期状態で対応するファイル形式は3DS/DXF/GTS/OBJ/STLの5つ。これらの読み込み処理はプラグイン化されており、プラグインを開発すれば対応ファイルを拡充することもできる。

ソフトウェア情報

「Hira 3D Viewer」
【著作権者】
Nobuki HIRAMINE 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.26(08/06/21)

(柳 英俊)