レビュー

1枚の画像を小さな画像の組み合わせで表現する“モザイク画”を作成できる「Qmos」

最短2ステップの簡単操作。工夫次第ではメッセージ性の高い表現が可能に

「Qmos」v1.0

 「Qmos」は、指定した画像をモザイク画へ変換できるソフト。編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 モザイク画とは、石や陶片(タイル)、ガラス、貝殻などの小片を組み合わせて絵画や模様を表現する装飾美術の手法。教会などで見かけることが多いのではないだろうか。デジタルアートでは、指定した画像ファイルの色情報を分析し、それを元に他のアイコンやサムネイル画像をタイルとして組み合わせ、元の画像に近い画像を再構成する手法を指すことがある。

 たとえば、これまでの成長を記録した写真を組み合わせて現在の肖像画を表現したり、歴代の会社ロゴで現在の会社ロゴを再現したりといった使い方が考えられる。工夫次第ではメッセージ性の高い表現が可能だ。

作例

 本ソフトは、このデジタルなモザイクアートを簡単に実現できる画像ツール。画像ファイルを読み込んで[Launch]ボタンを押すだけの操作で、プリセットされたアイコン画像をタイルとして組み合わせたモザイク画を作成できる。もちろん、好みの画像をタイルとして利用することも可能。その場合は、素材となる画像ファイルが入ったフォルダを登録すればよい。なるべく色彩のバラエティに富んだ画像を指定するのが、キレイなモザイク画を作成するコツだ。生成されたモザイク画は、元画像と同じフォルダへ出力される。

プレビュー画面。[Launch]ボタンを押すと表示される

 さらに、より詳細なオプションを指定してモザイク画を生成することも可能。たとえば、タイルのサイズを初期状態の“Adaptive”から“Fixed”へ変更すると、タイルの大きさが均一になる。そのほかにも、利用するタイルの数や同じタイルを再利用する回数、タイルの最大サイズ、同じタイルを使う場合の距離、タイルの反転の有無、タイルのアスペクト比などを詳細に設定できる。プレビュー画面の[Compare with previous mozaic]ボタンを押せば、前回作成したモザイク画像と簡単に見比べられるので、さまざまなパラメーターを試す際は活用してほしい。

ソフトウェア情報

「Qmos」
【著作権者】
Lambert Quentin 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0

(樽井 秀人)