レビュー

バックアップ機能も搭載。システムの“PATH”環境変数専用のエディター「PathEdit」

リストで簡単にパスの追加・削除・編集が可能。万が一“PATH”が破壊されても安心

「PathEdit」v1.0.0
バックアップ機能を搭載しており、万が一“PATH”が破壊されても簡単に元に戻せる

 「PathEdit」は、システムの“PATH”環境変数を管理するためのツール。64bit版を含むWindowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4以降が必要。

 “PATH”などをはじめとするWindowsの環境変数は「システムのプロパティ」ダイアログなどから編集できるが、慣れないユーザーは編集画面にたどり着くのも一苦労だろう。“PATH”環境変数そのものも、一行で指定する必要があるため値が長くなりがちで、しかもけっして見やすいとはいいがたい“;”で複数のパスを区切らねばならない。テキスト編集エリアが狭いこともあり、慣れたユーザーでさえも編集ミスを犯しやすくなっている。

 そこでお勧めしたいのが、本ソフトのような“PATH”環境変数専用のエディター。それぞれのパスがリストへ分解されているので見やすく、パスの追加や削除、編集(本ソフトでは“上書き”と呼称)も簡単だ。

 編集した“PATH”は、[書き込み]ボタンを押すとシステムに反映される。その際、若干フリーズしたように見えるが、少し待つと書き込みが完了し、再び画面を操作できるようになる。本ソフトの画面左下には「システムのプロパティ」ダイアログを開くためのリンクが用意されているので、ちゃんと“PATH”環境変数が正常に書き込まれたかチェックしてみよう。

 そのほかにも、“PATH”環境変数の自動バックアップ機能を備えており、万が一“PATH”を破壊してしまっても簡単に元の状態へ巻き戻すことが可能。オンラインソフトのインストーラーによって“PATH”が破壊されてしまうケースもあるので、本ソフトのようなバックアップツールでときどき“PATH”の内容を保存しておくと安心だ。

ソフトウェア情報

「PathEdit」
【著作権者】
T.T 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(15/05/31)

(樽井 秀人)