やじうまの杜

「PowerToys」で環境変数エディターの導入が検討中?

システム・ユーザー環境変数の統合表示や無効パスの強調・削除、バックアップ機能なんかが期待できるかも

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パワーユーザー向けの生産性向上ツールパック「Microsoft PowerToys」で、環境変数エディターの導入が検討中

 パワーユーザー向けの生産性向上ツールパック「Microsoft PowerToys」で、環境変数エディターの導入が検討されているようです。

 環境変数とは、システム(OS)に保存されている設定値です。ユーザーからも設定・参照可能で、OSやアプリはこれを見ながらその環境に合わせた動作のカスタマイズを行います。一時ファイルの保存場所を指定する「TEMP」「TMP」や、コマンドが保存されているパスを複数指定できる「PATH」などがよく知られていますね。

 環境変数は、[システムのプロパティ]ダイアログの[詳細設定]タブから閲覧・編集が可能。[システムのプロパティ]ダイアログはWindows 11の場合、[Windows]+[Pause]キーなどで「設定」アプリの[システム]-[バージョン情報]セクションを開き、関連リンクにある「システムの詳細」をクリックするとアクセスできます。[スタート]画面や検索ボックスで「環境変数」「env」(Environment)などと検索してもよいです。

「設定」アプリの[システム]-[バージョン情報]セクションを開き、関連リンクにある「システムの詳細」をクリック
「PATH」環境変数の編集。これでも昔よりはずいぶん使いやすくなった

 最近のWindowsは環境変数の編集画面が改善されており、とくにパスの編集に関してはかつてより随分使いやすくなっていますが、それでも「Rapid Environment Editor」「PathEdit」といった専門ツールに比べると、やはり見劣りする部分も多いです。そこで「GitHub」のイシューではデザインをモダンにするほか、

  • 読みやすい方法でパスを表示(システム環境変数とユーザー環境変数を統合表示)
  • パスが正しいかをチェックする機能を導入(間違ったパスの強調、無効なパスの一括削除)
  • パスをリスト管理して、新規項目を挿入できるようにする
  • 環境変数をバックアップ・エクスポート・インポートできるようにする

といった改善が提案されています。

 この改善は「PowerToys 0.59」のToDoリストに掲載されており、早ければ次のバージョンで利用できるようになるでしょう。

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