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「PowerToys」に待望の環境編集エディター、有効なツールが一目でわかるダッシュボードも

Microsoftがパワーユーザー向けに提供している無償ツール集

「PowerToys」v0.75.0が利用可能に

 米Microsoftは10月31日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.75.0を公開した。v0.75のリリースサイクルでは設定画面に新しいダッシュボードホームページが追加されたほか、新しいユーティリティ「環境変数」が追加されている。

新しいダッシュボードホームページ

 当初「PowerToys」に含まれるモジュールはたったの2つだけだったが、バージョンを重ねるにつれ少しずつ増えていき、この4年間で20を越えるにまで成長した。

 これ自体は喜ばしいことだが、一方でどのモジュールがアクティブで、どのモジュールがそうでないのかがわかりにくくなってしまっている。有効な「PowerToys」モジュールは多少なりともシステムリソースを消費するので、使わないものは無効化しておきたい。

有効なツールが一目でわかるダッシュボードが新しい設定画面のホームページに

 そこで、有効なモジュールを一覧できるダッシュボード画面が追加された。以前に提案されていたものよりも洗練されており、簡単な機能の説明や有効にする際の注意なども付与されているようだ。

 このダッシュボードは設定ウィンドウのホーム画面としても機能し、タスクトレイのアイコンをダブルクリックすると、まずこの画面が表示される。

新しいユーティリティ「環境変数」(Environment Variables)

 環境変数とはシステム(OS)に保存されている値で、OSやアプリはこれを見ながら環境に合わせた動作のカスタマイズを行う。一時ファイルの保存場所を指定する「TEMP」「TMP」や、コマンドが保存されているパスを複数指定できる「PATH」などがよく知られている。

 「PowerToys」の環境変数エディターの長所は、プロファイル機能を備える点だ。用途や目的ごとに複数のプロファイルを作成し、トグルスイッチのON/OFFで簡単に環境変数を書き換えられるようになっており、たとえばアプリ開発のため一時的に「PATH」変数を変更したいといったケースに役立つ。

新しいユーティリティ「環境変数」
用途や目的ごとに複数のプロファイルを作成し、トグルスイッチのON/OFFで簡単に環境変数を書き換えられる
既存の変数を書き換えることも可能

 もちろん環境変数を一覧したり、「PATH」変数を編集(追加・削除・並び替えなど)するといった用途にも使える。

「PATH」変数の編集

 そのほかにも、「プレビュー」(Peek)モジュールで「エクスプローラー」のプレビューワーが利用できるようになった。たとえば「Microsoft Office」ハンドラーがシステムに導入されていれば、「プレビュー」モジュールはそれを用いてオフィスファイルをプレビューするようになる。

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.75.0(23/10/31)