生産性を上げる!PowerToys活用術

ちょっとMacみたい? ファイルの内容をサクッと確認できる「プレビュー」

いろんなファイルを手軽に「チラ見」できる便利ツール

パワーユーザー向けの生産性向上ユーティリティ群「Microsoft PowerToys」

 Microsoftがパワーユーザー向けに提供している生産性向上ユーティリティパック「PowerToys」の機能を紹介する本連載。今回はファイルの内容をサクッと確認できるビューワー「プレビュー」(英語名:Peek)を取り上げる。

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 なお、本稿は「PowerToys 0.70」を元に執筆している。

ファイルの内容をサクッと確認できるビューワー「プレビュー」

ファイルの内容をサクッと確認できるビューワー「プレビュー」

 macOSのファイルマネージャー「Finder」には「クイックルック」という機能が備わっており、スペースキーを押すだけでファイルをプレビューできる。対応ファイル形式も充実しており、わざわざサードパーティー製のビューワーをインストールしなくてよいし、ビューワーのウィンドウを開いたり閉じたりする手間もない。ファイルの内容を「チラ見」したいときにはうってつけの機能といえる。

 「PowerToys」へ新たに搭載された「プレビュー」機能は、この「クイックルック」を再現したものだ。残念ながらスペースキー一発とはいかないが、[Ctrl]+[Space]キーで開閉できるのはやはり手軽でよい(キーボードショートカットはカスタマイズも可能)。

ショートカットキーはカスタマイズ可能。からなず修飾キーと組み合わせる必要があるので、残念ながらスペースキー一発とはいかない
[Ctrl]+[Space]キーでファイルの中身をチラ見できる「PowerToys」のプレビュー機能 - 窓の杜

 対応するファイル形式は、今のところ以下の通りとなっている。

  • 画像ファイル
  • HTMLファイル
  • Markdownファイル(*.md)
  • テキストファイル(Unicode以外は文字化けする)
  • ソースコード(シンタックスハイライトあり)

 さらに、「プレビュー」のウィンドウを開いた状態でキーボードの左右キーを押すと、隣のファイルの内容を表示することもできる。単一のファイルを選択した状態でプレビューした場合、当該フォルダーのファイルを順に表示するが、複数のファイルを選択した状態でプレビューした場合は、選択したファイルのみを順に表示する。

複数のファイルを選択した状態でプレビューした場合。左右キーでプレビューされるのは、選択ファイルのみだ

 「プレビュー」のウィンドウはファイルの内容に合わせて大きさが調節されるが、これが気に入らない場合はタイトルバーの[ピン留め]アイコンをクリックすれば、位置とサイズを固定できる。また、「プレビュー」は閲覧専用だが、もしファイルを編集したくなったら[(既定のアプリ)で開く]ボタンを押してエディターアプリへ切り替えることも可能だ。

 なお、似たようなアプリとしては「QuickLook」「WinQuickLook」「Quick Eye」などがある。これらのアプリはスペースキー一発でプレビューができる上、対応ファイル形式も充実しており、「PowerToys」の「プレビュー」機能より優れている。「PowerToys」で物足りなくなったら、試してみるとよいだろう。

 「Microsoft PowerToys」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT License」。現在、「GitHub」のプロジェクトページや「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる。対応OSはWindows 11、Windows 10 バージョン 1903およびそれ以降。64bit版のみの提供となっているので注意したい。