「PowerToys」v0.76でキーマップ変更ツールが強化、使わないキーをUnicode挿入に活用

「PowerToys」v0.76.0が利用可能に

　米Microsoftは12月5日（日本時間）、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.76.0を公開した。v0.76のリリースサイクルでは、内部で利用されているライブラリやフレームワークがアップグレード。「.NET」は「.NET 8」になり、さまざまな改善の恩恵が得られると期待できる。

　モジュールにおいては、キーマップの変更ツール「Keyboard Manager」の強化が主な変更点。

　まず、キー入力を他のキーやショートカットへ入れ替えられるだけでなく、代わりにUnicodeのテキストシーケンスを送信できるようになった。あまり利用しないキーにお気に入りの絵文字や、特殊な記号を割り当てて活用するといった使い方が可能になる。

「PowerToys」v0.76.0が利用可能に

　次に、ユーザーインターフェイスが刷新された。従来のキーの再マップウィンドウは素気ない印象だったが、最新版は「Fluent Design System」に準拠した、Windows 11にもフィットするデザインとなっている。

従来のキーの再マップウィンドウ

新しいキーの編集画面

　そのほかにも「エクスプローラー」のアドオンが拡充され、ロスレス画像圧縮フォーマット「QOI」をプレビューできるようになっているとのこと。

　「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

　対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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