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アプリウィンドウの一部を切り取ってデスクトップアクセに ~「PowerToys 0.73」が公開

「Keyboard Manager」ではテンキーパッドをサポート

「PowerToys」v0.73.0が利用可能に

 米Microsoftは9月1日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.73.0を公開した。v0.73のリリースサイクルでは、安定性の向上に重点を置いた修正が行われている。

 本バージョンの目玉は、新しいユーティリティ「トリミングとロック」(Crop And Lock)だ。これは利用中のアプリウィンドウの一部を切り取り、サムネイルを作成できるというもの。たとえばWebページの一部だけを切り取ってミニウィンドウにし、デスクトップの隅にアクセサリーのように表示しながら他の作業を行うことができる。

新しいユーティリティ「トリミングとロック」(Crop And Lock)

 この機能は既定で有効となっており、切り取りたいウィンドウを選択した状態でショートカットキーを押すと、それ以外のデスクトップ領域が暗転し、切り取り領域の選択が開始される。ショートカットキーは以下の2種類が利用可能。

  • [Windows]+[Ctrl]+[Shift]+[T]キー:アクティブなウィンドウの一部を選択し、ミニウィンドウとして切り出す。ミニウィンドウの内容は操作不能だが、互換性の問題が発生することはない
  • [Windows]+[Ctrl]+[Shift]+[R]キー:アクティブなウィンドウの一部を選択し、ミニウィンドウとして切り出す。ミニウィンドウの内容は操作できるが、アプリによっては互換性問題が生じる可能性がある(実験的機能)
[Windows]+[Ctrl]+[Shift]+[R]キーでWebページの一部だけを切り取ってミニウィンドウに。ミニウィンドウの内容は操作可能

 そのほかにも、キー入力を入れ替えるユーティリティ「Keyboard Manager」でテンキーパッド(Numpad)がサポートされたり、画像のサイズ変更ツール「Image Resizer」のユーザーインターフェイスがモダナイズされるなどの改善が行われている。

「Image Resizer」のユーザーインターフェイスがモダナイズ

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.73.0(23/09/01)