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インストールサイズが激減! 「PowerToys 0.72」が公開 ~パワーユーザー御用達ツール

「PowerToys Run」にはGUID・ハッシュ値生成プラグインが追加

「PowerToys」v0.72.0が利用可能に

 米Microsoftは8月2日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.72.0を公開した。v0.72のリリースサイクルでは、安定性の向上に重点を置いた修正が行われている。

 今回のアップデートで注目すべきは、アプリのサイズが大幅に削減されたことだ。「エクスプローラー」のプロパティダイアログで報告されるサイズは3.10GBから554MBに、「設定」アプリのインストール済みアプリリストで報告されるサイズは1.15GBから785MBになった。これは、それぞれのユーティリティが同じインストールパスを共有することで実現されたという。

アップデート前(左)とアップデート後(右)
アップデート前(上)とアップデート後(下)

 ただし、この変更の影響で「境界線のないマウス」(Mouse Without Borders)などのユーティリティに影響が出ているとのこと。ユーティリティの再有効化や再起動が必要な場合がある。

 そのほかにも、「PowerToys Run」プラグインとして「値ジェネレーター」が新たに追加された。このプラグインは「PowerToys Run」コマンドの先頭に「#」と入力して起動し、GUIDを手軽に生成したり、ハッシュ値を計算することが可能。マウスカーソルをクリックしたときにその箇所をハイライトする「マウス ユーティリティ」-「マウス蛍光ペン」には、カーソル位置を常にハイライトするオプションが追加されている。

GUIDを手軽に生成したり、ハッシュ値を計算できる「値ジェネレーター」
「マウス蛍光ペン」ユーティリティには、カーソル位置を常にハイライトするオプション

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.72.0(23/08/02)