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書庫ファイルの内部構造をサクッとツリーでプレビュー、「PowerToys 0.71」が公開

安定性の向上に重点を置いたリリースサイクル

「PowerToys」v0.71.0が利用可能に

 米Microsoftは7月6日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.71.0を公開した。v0.71のリリースサイクルでは、安定性の向上に重点を置いた修正が行われている。

 とくにv0.70で導入されたばかりの「プレビュー」では多くの改善が行われている。

 「プレビュー」(英語名:Peek)は、「エクスプローラー」で選択中のファイルの内容を[Ctrl]+[Space]キーで「チラ見」(Peek)できる機能。macOSのファイルプレビュー機能「クイックルック」をWindowsで実現したもので、わざわざ専用のビューワーアプリをインストール・起動しなくてよい気軽さが魅力だ。

「エクスプローラー」で選択中のファイルの内容を[Ctrl]+[Space]キーで「チラ見」

 今回のリリースでは、フォーカスが失われたときにプレビューウィンドウを閉じるオプションや、常に昇格されていない(管理者権限ではない)状態でプレビューウィンドウを開くオプション(既定で有効)が追加された(v0.70でホットフィックスされたもので、最新版ではローカライズも完了している)。[Esc]キーでプレビューウィンドウを非表示にしたり、左右キーだけでなく上下キーでもナビゲーションできるようにしたりといった使い勝手の向上も図られている。

「プレビュー」の設定画面

 さらに、プレビュー可能なファイル形式も拡充された。書庫ファイルはツリービューで内部構造を可視化できるようになり、*.htmファイルやプログラミング関連の開発ファイルも新たにサポートされた。これらの改善の一部は「File Explorer add-ons」にも導入されており、「エクスプローラー」のプレビューペインで内容を表示できるファイルタイプも増えている。

書庫ファイルはツリービューで内部構造を可視化できるように

 そのほかにも、「レジストリ プレビュー」にレジストリファイルを開く既定のアプリにするオプションが導入。「App.Dark.png」ファイルの欠落で「PowerToys Run」がクラッシュする問題が解決された。設定アプリのタイトルバーには「マイカ」マテリアル効果が適用され、Windows 11のデザインにフィットしたモダンなものになっている。

「レジストリ プレビュー」の設定

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.71.0(23/07/06)