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「PowerToys」に新機能、コマンドを実行できないときに足りないパッケージを提案

「winget」のインストールコマンドをサジェストしてくれる「Command Not Found」

「PowerToys」v0.77.0が利用可能に

 米Microsoftは1月10日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.77.0を公開した。v0.77のリリースサイクルでは、「Command Not Found」と呼ばれる新しいユーティリティーが導入されている。

 「Command Not Found」は、「PowerShell 7.4」でコマンドの実行に失敗した際、セットアップすべき「winget」パッケージを提案してくれるモジュール。提示される「winget」コードをそのまま入力すれば、コマンドが利用できるようになるかもしれない。

システムに欠けているコマンドをインストールする「winget」を提案

 この機能を利用するには、設定画面からモジュールのインストールが必要。別途「PowerShell 7.4」なども必要だが、ボタンをクリックするだけでセットアップが完了する。

設定画面から「Command Not Found」モジュールをインストール

 気を付けたいのは、「Windows PowerShell」や「Microsoft Store」またはMSIXパッケージを用いたインストールした「PowerShell 7.4」では「Command Not Found」が動作しない点だ。とくに後者には注意が必要で、一旦「PowerShell」をアンインストールし、以下のコマンドで「winget」リポジトリから再度「PowerShell」を導入したほうがよいだろう。

winget install --id Microsoft.PowerToys -s winget

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている「PowerToys」

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.77.0(24/01/10)