レビュー
指定ファイルのみデフラグできるSysinternals製のコマンドラインツール「Contig」
特定のファイルが断片化しやすい場合などに。ワイルドカード一括デフラグも
(2016/5/19 14:33)
「Contig」は、特定のファイルをデフラグできるコマンドラインツール。Windows XP/Server 2003以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。“Windows Sysinternals”からダウンロードできる。
本ソフトは、Microsoftの一部門である“Windows Sysinternals”が開発したデフラグツール。Windows NT 4.0で導入されたOSのディスク最適化機能を利用したコマンドラインツールで、ディスク全体ではなく、指定したファイルのみをデフラグできるのが特徴だ。
ディスクドライブ全体をデフラグしてパフォーマンスを改善するツールは数多く存在するが、ツールによっては特定のファイルだけ断片化されたまま残されてしまうことがある。そういったファイルをデフラグしたい場合に「Contig」は役立つだろう。また、利用頻度が高いなどの理由で特定のファイルが断片化しやすい場合、ディスクドライブ全体をデフラグするツールよりも、コマンドラインで特定のファイルだけデフラグできる「Contig」の方が小回りが利き、処理を自動化できて便利だ。
「コマンドプロンプト」で“contig.exe (ファイル名)”と入力して実行するのが基本的な使い方だが、“contig -s (ワイルドカード)”でワイルドカードに合致するファイルを再帰的にデフラグすることも可能。たとえば、特定の拡張子をもつファイルだけを、サブフォルダ―にあるものを含めてデフラグできる。
もし「コマンドプロンプト」の扱いに慣れていないならば、右クリックメニューの[送る]メニューに登録して利用するのもよいだろう。
[送る]メニューへ登録するには、まず「ファイルを指名して実行」([Windows]+[R]キー)で“shell:sendto”と入力して“送る”フォルダーを開き、そこに「Contig」へのショートカットファイルを作成する(以降、「Contig」の実行ファイル“Contig.exe”が“C:\Sysinternals\”フォルダーに存在するものとして説明する)。
続いて、ショートカットファイルのプロパティ画面を開き、“リンク先”欄を“C:\Sysinternals\Contig.exe "%cd%"\”と書き換えて[OK]または[適用]ボタンを押せば設定は完了。ファイルを[送る]メニュー経由でデフラグできるようになる。また、起動オプション“-s”を追加して“C:\Sysinternals\Contig.exe -s "%cd%"\”とすれば、指定したフォルダー以下をまとめてデフラグすることも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Contig」
- 【著作権者】
- Mark Russinovich 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.7