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ファイル単位でデフラグしてHDDの内周・外周を選んで配置可能な「WinContig」v5.0.0.0

ダークテーマにも対応

「WinContig」v5.0.0.0

 フリーのデフラグツール「WinContig」が、v5.0.0.0へアップデートされた。現在、公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「WinContig」は、ファイルやフォルダー単位でデフラグできるツール。一般的なデフラグツールは「ディスクドライブ全体」を対象にファイルの断片化を解消する。しかし、最近のHDDは大容量で、ディスク全体のデフラグには時間がかかることが多い。また、最近のような暑い時期に長時間のデフラグ処理を行うのはディスクへの負担も気になる。

 その点、「WinContig」ならば断片化のひどいファイルだけをピンポイントでデフラグできるため、心配は無用だ。長時間のデフラグ処理で待たされたり、ディスクを痛めてしまうことはない。

 また、個人での利用だけでなく、商用であっても料金がかからないのも魅力。寄付は歓迎しているので、気に入ったら開発を支援するとよいだろう。コマンドラインオプションも充実しているので、業務システムに組み込んでみるのもよいかもしれない。ちなみに、対応OSはWindows Vista以降だ。

1. Windows組み込みのディスクチェック機能でHDDを検査
2. 不要なファイルを削除してディスク領域を広げると、デフラグを効率よく行える
3. デフラグ画面。シェル拡張をインストールすれば、右クリックメニューからファイルをデフラグ対象へ追加することも可能だ

 メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、システム設定に連動してUIをダークモードへ切り替えられるようになったほか、ファイルをどのディスク領域に配置するのかを選択する機能が導入された。

システム設定に連動してダークモードへ切り替え
ファイルをどのディスク領域に配置するのかを選択する機能

 HDDは構造上、ディスクの内周と外周でデータの読み取り速度に差が出る。そのため、頻繁に利用するファイルは、読み取り速度の速い外周に配置するのがよいとされている。

 「WinContig」では、デフラグ対象ファイルの右クリックメニューから[ディスク領域を指定]ダイアログにアクセスすると、どのディスク領域にファイルを配置するかをプルダウンメニューで選べる。よく使うファイルは[高速アクセス領域]、あまり使わないバックアップファイルなどは[低速アクセス領域]へ配置してやれば、わずかではあるがシステム全体のパフォーマンスを向上させることができるだろう。

ソフトウェア情報

「WinContig」
【著作権者】
Marco D'Amato 氏
【対応OS】
Windows Vista/7/8/8.1/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
5.0.0.0