杜のAndroid研究室

第177回

アプリの強制終了などでバッテリーを節約「バッテリードクター」

バッテリー消費の激しいアプリや設定を無効化して、持ち時間の向上を図る

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、多機能なバッテリー節約アプリ「バッテリードクター」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

バッテリー消費の激しいアプリを強制終了して持ち時間を向上

「バッテリードクター」

 「バッテリードクター」は、バッテリー消費の激しいアプリを検出し、それらを強制終了することで、Androidのバッテリーの持ち時間の向上を図れるアプリ。また、時間帯に応じてモードを自動で切り替え、バッテリーを節約できるほか、充電完了を通知して過充電を防止する機能などを備えている。

 起動時に表示される“節電”画面ではバッテリー残量や残りの持ち時間を確認でき、[チェック開始]ボタンをタップすることで、バッテリーの使用状況を診断可能。診断完了後に表示される結果画面では、バッテリー消費を削減可能な項目が一覧表示されるとともに、それらを終了した場合にバッテリーの持ち時間がどの程度伸びるかの目安を画面上部で確認できる。

 一覧画面で各項目の右側にあるチェックボックスをON/OFFすることで持ち時間の伸びの数値が変化。画面下部の[最適化]ボタンをタップすれば、アプリを強制終了したり、GPSやBluetoothなどのAndroidの設定をOFFにして、バッテリーの持ち時間を向上させる最適化を実行できる。

 なお、一覧から[電力浪費アプリ]項目を選択すると、とくにバッテリー消費の多いアプリが一覧表示され、最適化時に強制終了するアプリが自動で選択されている。各アプリのチェックボックスをON/OFFし、強制終了対象となるアプリを追加または除外できるほか、画面下部の[今すぐクリア]ボタンから、選択しているアプリを直ちに強制終了することも可能。また、画面右上の人型アイコンをタップして表示される“ホワイトリスト”画面では、常に強制終了対象から除外するアプリを登録できる。

診断後にバッテリー消費を削減可能な項目が一覧され、[最適化]ボタンをタップすれば、バッテリーの持ち時間を向上させることが可能
とくにバッテリー消費の多いアプリを一覧でき、強制終了対象となるアプリの追加または除外が可能
画面上部を引き下げると表示されるスイッチをタップし、Wi-Fiやデータ通信、GPSなどをすばやくON/OFFできる

 そのほか、“節電”画面上部にあるツマミをタップしたり、下へドラッグして引き下げると、Wi-Fiやデータ通信、GPSなどをON/OFFするスイッチが表示される。これらのスイッチを利用してネットワークをOFFにしたり、画面の輝度や消灯時間などを調整し、バッテリーの節約を図ることが可能。

時間帯やバッテリー残量に応じて、モードの自動切り替えが可能

 “モード”画面では、あらかじめ設定しておいた“節電モード”を切り替えて、Wi-Fiやデータ通信、画面輝度などのバッテリーの持ちに影響する設定項目や、音量設定を一括で変更可能。節電モードには、本アプリのインストール時の端末設定である“初期設定”、メールなどの自動同期やBluetoothをOFFする“通常モード”、マナーモードに切り替える“会議モード”という3種類のモードが用意されている。また、各モードの設定内容を変更したり、オリジナルのモードを新規作成することも可能。

“節電モード”を選択して、ネットワークや音量設定を一括で変更することが可能
開始・終了時刻と“節電モード”を指定し、モードの自動切り替えのパターンを作成可能

 画面上部で[時間設定]タブを選択して表示される画面では、時間帯に応じてモードが自動で切り替わるように設定できる。開始・終了時刻のほか、それぞれの時刻で切り替えるモードを指定することでパターンを作成でき、複数の曜日を指定することも可能。一覧画面で各パターンの左側をタップすることで、パターンの有効化または無効化をすばやく切り替えられる。

 また、“節電”画面右上にある[インテリジェント]ボタンをタップして表示される“インテリジェント”画面では、バッテリー残量が指定のパーセントを下回ったときの通知やモード切り替えを設定可能。[残量不足時通知]項目からバッテリー低下時の通知のON/OFFを設定できるほか、[残量不足時設定]項目では、バッテリー低下時に指定のモードへ自動で切り替わるように設定できる。

[時間設定]タブの一覧では、作成したパターンを有効化・無効化できる
バッテリー低下時に通知したり、モードが自動で切り替わるように設定可能

充電の残り時間を確認でき、充電完了時には通知

 充電中に本アプリを起動すると、“充電”画面が表示され、現在のバッテリー残量に加えて、充電完了までの残り時間の目安を確認可能。また、画面下部では充電の状態を確認できるようになっており、“通常充電”から“調整充電“、“トリクル充電”へと移行する。“トリクル充電”が完了すると、バイブレーションなどで通知が行われ、その状態で充電を終えることで過充電によるバッテリーの劣化を防げる仕組み。

 なお、本アプリの設定画面で[壁紙]項目を選択し、“専用ロック画面を表示”をONにすると、充電時に本アプリ独自のロック画面を表示でき、充電完了までの残り時間と充電の状態を確認できる。また、充電していないときに“充電”画面を表示すると、画面下部の[充電履歴]項目からカレンダーで各日付の充電時間や回数などを確認することが可能。

充電時には、バッテリー残量と充電完了までの残り時間を確認可能
充電時に本アプリ独自のロック画面を表示することも可能

 そのほか、Androidのホーム画面に3種類のウィジェットを配置することもできる。ウィジェットでは、スイッチをタップしてWi-Fiやデータ通信などをON/OFFしたり、バッテリー残量や持ち時間を確認できるほか、バッテリー消費の激しいアプリを強制終了する最適化をボタンのワンタップで実行可能。

“充電”画面の[充電履歴]項目から各日付の充電時間や回数などを確認可能
バッテリー残量や持ち時間を確認したり、アプリの強制終了ができるウィジェットを配置可能
「バッテリードクター」
【著作権者】
キングソフト(株)
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.6.2(14/01/19)

(ライターズハイ:鈴木 友博)