いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】“何もしてない”のにデータが変わってた……を防ぐ! エクセルで特定セル以外編集禁止にするテク
2017年7月10日 06:55
Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。
特定のセル以外編集できないように設定したい!
Excelで作成された見積書や請求書などを編集するときに、編集してはいけないセルに入力されている内容をうっかり上書きしたり、削除してしまったりした経験はないでしょうか?
また、自分の作ったブックを他の人に渡したら、変えてほしくないセルの内容まで変えられてしまった経験がある読者もいるかもしれません。
今回は、Excelで特定のセル以外編集できないように設定するテクニックを解説します。
「セルのロック」の解除と「シートの保護」を組み合わせる
特定のセル以外編集できないようにするには、目的のセルに対して「セルのロック」の解除を行い、さらにシート全体に対して「シートの保護」を設定します。
Excelで作成した請求書(①)のうち、指定したセルだけが編集できるように設定してみましょう。
まず、編集を許可するセルを選択します。複数のセルを選択するときには、最初のセルをクリックしたあとに、[Ctrl]キーを押しながら別のセルをクリックします(②)。ドラッグしてセル範囲を選択することもできます。
編集を許可するセルをすべて選択したら、[ホーム]タブの[書式](③)→[セルのロック](④)をクリックします。
「セルのロック」はデフォルトではオンになっていますが、この操作によって、選択していたセルのロックが解除されます。
セルのロックを解除したら、次にシート全体を保護しましょう。[校閲]タブ(⑤)→[シートの保護](⑥)をクリックします。
[シートの保護]ダイアログボックスが開いたら、[OK](⑦)をクリックします。これで、特定のセル以外編集できないように設定するための操作は完了です。
以上のように設定しておいたシートで、あらためて編集の操作をしてみてください。最初に選択したセル以外のセルを編集しようとするとエラーメッセージ(⑧)が表示され、編集できなくなっていることがわかるはずです。このエラーメッセージは[OK]を押せば閉じることができます。
編集できるセルを制限してみんなが使いやすいブックにしよう
今回は、「セルのロック」の解除と「シートの保護」を組み合わせることによって、編集できるセルを制限するテクニックを解説しました。
この設定をしておけば、編集してはいけないセルを誤って編集してしまうことがなくなり、もらったブックを利用するユーザーも安心して作業することができます。
複数のユーザーで同じブックを使いまわしたいときには、このテクニックがとても役に立ちます。ぜひ活用してくださいね。