【Excel】エクセルの名簿で氏名の後ろに「様」を追加する方法

ユーザー定義の表示形式を使って見た目だけ「様」を表示する

　次の「会員名簿」の例を使って、B列（①）に入力されている氏名の後ろに「様」を付け、「〇〇 △△ 様」のように表示させてみましょう。とはいっても、実際にすべてのセルに「様」と入力するわけではありません。Excelの「ユーザー定義の表示形式」という機能を使い、実際の入力値はそのままで、見た目だけ「〇〇 △△ 様」が表示されるように設定します。

B列（①）に入力されている氏名の後ろに「様」を付け、見た目だけ「〇〇 △△ 様」が表示されるように設定

　まず、氏名が入力されているセル範囲を選択（②）します（画面上、すべては表示されていませんが、セル範囲「B4:B31」を選択しています）。続けて、［ホーム］タブ（③）の［数値］グループにある矢印ボタン（④）をクリックします。

氏名が入力されているセル範囲を選択（②）。続けて、［ホーム］タブ（③）の［数値］グループにある矢印ボタン（④）をクリック

　［セルの書式設定］ダイアログボックスが表示されます。［表示形式］タブ（⑤）をクリックし、左側の欄から［ユーザー定義］（⑥）を選択します。

［表示形式］タブ（⑤）をクリックし、左側の欄から［ユーザー定義］（⑥）を選択

　画面中央の［種類］欄に、「@ "様"」（⑦）と入力します。「@」は、セルに入力した文字列を指定した位置に表示するための記号です。このように入力すると、入力した氏名に続いて「様」を表示することができます。なお、「@」と「"様"」の間に半角スペースが入っていることにも注目をしてください。

　このようにすると、「大田原 陽子 様」のように氏名と様の間に半角スペースを表示できます。［サンプル］欄にプレビュー（⑧）が表示されるので確認してみましょう。氏名と様の間にスペースが入っていますね。設定できたら、［OK］（⑨）をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

［種類］欄に、「@ "様"」（⑦）と入力。［サンプル］欄にプレビュー（⑧）が表示されるので確認し、設定できたら、［OK］（⑨）をクリック

　シートに戻ると、B列に入力されている氏名の後ろにすべて「様」が表示されていますね（⑩）。

B列に入力されている氏名の後ろにすべて「様」が表示された（⑩）

ユーザー定義の表示形式を使って思いどおりに表示させよう

　今回は、Excelで作成した名簿の氏名の後ろに「様」と表示させる方法を解説しました。今回解説したテクニックは「ユーザー定義の表示形式」というもので、ユーザーがセルの表示形式を自由に定義できる機能です。

　今回の例のほかにも、「2,000円」や「500人」のように数値に単位を付けて表示したいときにも、この機能を使って表示できます。ユーザー定義の表示形式を使うと、実際の入力値を変更することなく、見た目だけ単位などを付けて表示できるので、数式などに使用する際にも影響はありません。便利な機能なので、皆さんもぜひ使ってみてくださいね。