#モリトーク
第113話
DirectWriteとフォントの固定化
(2014/9/9 15:58)
前回の第112話では、「Google Chrome」が“DirectWrite”に対応したこと、その恩恵は「メイリオ」で最大限に受けられることを取り上げた。それは、以前からDirectWriteに対応する「Internet Explorer」と「Firefox」にも言えることであり、同様の理由でWeb描画のフォントを「メイリオ」へ切り替えておきたい。
ただし、「Google Chrome」「Internet Explorer」「Firefox」のフォント設定は三種三様なため、DirectWriteの恩恵度も異なっている。結論を先に言えば、「Google Chrome」がその恩恵をもっとも受けにくく、「Firefox」のフォント設定がもっとも柔軟だ。
Webページを描画する際のフォントは基本的に、そのWebページで指定されたものが優先される。そのため、各Webブラウザーのフォント設定で「メイリオ」を選択しても、Webページの文字が必ず「メイリオ」で表示されるわけではない。たとえば「Google Chrome」の場合、特定のフォントを指定していないWebページでのみ、ユーザーが設定したフォントで文字が描画される。
一方、「Internet Explorer」と「Firefox」にはWeb描画のフォントを強制的に固定するオプションが用意されている。「Internet Explorer」でそれを有効化するには、“インターネット オプション”の[全般]タブで[ユーザー補助]ボタンを押し、チェックボックスの“Webページで指定されたフォント スタイルを使用しない”をONにすればよい。
「Firefox」でも同様に、オプション画面の[コンテンツ]タブで“フォントと配色”の[詳細設定]ボタンをクリックし、チェックボックスの“Web ページが指定したフォントを優先する”をOFFにする。これらの設定によってDirectWriteと「メイリオ」の恩恵をさらに引き出せるが、Webページのデザインが崩れてしまうこともあるため、そこはトレードオフということになる。
- Web ページで使用される色とフォントを変更する - Windows ヘルプ
- http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/change-webpage-colors-fonts
- Web サイトで使用されるフォントと配色を変更する | Firefox ヘルプ
- https://support.mozilla.org/ja/kb/change-fonts-and-colors-websites-use