杜のVR部
第11回
迫り来る星は迫力満点!太陽系の惑星を巡る「Titans of Space」
没入感のある教育コンテンツの登場を予感させるデモ
(2015/1/26 06:00)
今回ご紹介するのは、宇宙船に乗って太陽系の惑星を巡っていくデモ「Titans of Space」だ。海外で昨年最も良かったVRコンテンツを決定するアワード“Virtual Realty Awards 2014”でもノミネートされており、VRならではの体験ができる注目の一作だ。
地球から始まり、水星、金星、火星……と太陽系の惑星を順番に回っていくことになる。オートパイロットなので操作はクリック(コントローラーを使用している際はボタンひとつ)のみ。移動と、各惑星への接近、そして説明文の表示のタイミングを操作することができる。各惑星の説明は英語で表示されるが、グラフィックが非常に綺麗なので文章を読まずとも、星々の迫力だけでも十分楽しめるので安心していただきたい。
プレイしてみると、広大な宇宙を移動していくその壮大さと各惑星の大きさに度肝を抜かれることになる。また、土星の輪や、木星・土星にある多くの衛星にも接近する。それぞれの惑星の大きさをなんとなくは知っていても、実際に目の前でその惑星を眺めるという体験はVRだからこそ実現できたものだ。
各惑星を巡り終えると、宇宙船は太陽系の中心、太陽に向かう。太陽以上の大きさの恒星を例に出してその大きさを比較するのだが、桁外れに大きく、圧倒される。最後に太陽系の全体像を見て、この太陽系ツアーは終了だ。
「Titans of Space」をプレイして感じるのは、実際に宇宙を旅した感覚になるということ。没入型のVRコンテンツと教育の相性の良さを感じさせられる。
Oculus Riftを始めとするVRヘッドマウントディスプレイの体験は、これまでのメディアと違い、その中に入っている感覚=没入感の深さが特徴的になっている。その特徴を活かした教育向けコンテンツとしてこの「Titans of Space」を捉えることができる。まさに太陽系のことを、実際に太陽系を旅しながら学習できるというわけだ。
VRを使った没入型の教育コンテンツは、机に向かっての教材学習を越えたものになる可能性を秘めている。とくにこの「Titans of Space」のように、太陽系探検といったこれまで決して体験することができなかったことを体験可能にしてしまうコンテンツは、まさに最適だ。惑星の大きさや特徴などをただ字面で覚える学習と、実際に目の前にする学習とでは当然後者の方が印象が強くなる。実際に体験しているのと同じように我々の頭は認識するからだ。
なお、この「Titans of Space」は昨年末にSamsung社が米国内限定で開発者向けに販売を開始した、スマホを挿すだけで使えるVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」用のコンテンツとしても配信されている。
太陽系を旅して宇宙の広大さ、そしてそれぞれの星の個性を実際に自身の経験として体験してみてはいかがだろうか。
ソフトウェア情報
- 「Titans of Space」Oculus Rift DK2版
- 【著作権者】
- DrashVR, LLC.
- 【対応OS】
- Windows(Windows 7で動作確認、Mac OS X版あり)
- 【対応ハードウェア】
- Oculus Rift DK2
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.70c(14/11/11)
- 「Titans of Space」Oculus Rift DK1 + Monitor版
- 【著作権者】
- DrashVR, LLC.
- 【対応OS】
- Windows(Mac OS X/Linux版あり)
- 【対応ハードウェア】
- Oculus Rift DK1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.37c
評価PCスペック(参考)
- マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-NOTE i790SA1
- 【CPU】
- Core i7-4700MQ 2.40GHz
- 【メモリ】
- 16GB(増設)
- 【グラフィックボード】
- GeForce GTX870M
- 【fps】
- 75fps
- 【ヘッドホン】
- Creative Sound Blaster EVO Zx
- Titans of Space
- http://www.crunchywood.com/