「LINE」を使いたい！ Windows 10のモバイルとPCでも

　Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。

モバイル版とPC版の連携も容易に行える

　多くの利用者がいるテキストチャット＆インターネット電話ツール「LINE」に関しては、さまざま評価がありつつも、日本国内ではデファクトスタンダードの地位を確立している。そんな「LINE」をWindows 10 MobileやPCでも使いたいという声は少なくない。

「ストア」を起動し、検索ボックスから「LINE」を検索。［インストール］をタップしてインストールを実行する

インストールを終えたら、アプリの一覧から「LINE」をタップして起動する

　ここで、スマートフォン向けの「LINE」アプリの仕様として、複数のスマートフォンで同一のLINEアカウントを使うことができない。そのため、たとえば普段使いのスマートフォンがiPhoneで「LINE」を利用している場合、異なる電話番号のSIMカードを挿したWindows 10 Mobileデバイスで「LINE」を利用するには、iPhoneで使っているものとは異なるLINEアカウントを利用する必要がある。

　今回は、Windows 10 Mobileデバイスで新たにアカウントを作成して「LINE」を利用する方法を紹介する。普段使いのスマートフォンをiPhoneからWindows 10 Mobileデバイスに移行する場合には、LINEアカウントを引き継ぐことも可能だが、メールアドレスの登録のほかに、事前に「LINE」で［アカウントを引き継ぐ］の設定をオンにするなど、引き継ぎのための事前準備が必須となるため注意していただきたい。

「LINE」が起動したら、［新規作成］をタップしてLINEアカウントを新たに作成する

Windows 10 Mobileの電話番号を入力し、SMSによる認証番号の送付を実行する

「メッセージング」がSMSを受け取ると、暗証番号が書かれたメッセージが確認できる。この暗証番号を「LINE」に入力する

ユーザー名を入力して［登録］をタップすると、「LINE」を利用できるようになる

　LINEアカウントの作成時はメールアドレスの登録をうながされる。こちらは必ずしも必要ではないが、後述するPC版「LINE」で使用するため、ここで作成しておこう。

LINEアカウントに紐付けする既存のメールアドレスと、任意のパスワードを入力して、［今すぐ設定する］をタップする

入力したメールアドレスに認証番号が記述されたメールが届くので、SMSの時と同じく暗証番号を「LINE」に入力する

　これでWindows 10 Mobile上でも「LINE」が使用可能になった。使い方はiOS版やAndroid版と基本的には同じだが、Facebookとの連携や着せ替えなど、一部の機能はサポートされていない。

Windows 10 Mobile上で動作する「LINE」。テキストチャットやインターネット通話といった基本的な機能はサポートされている

　さて、UWP（ユニバーサルWindowsプラットフォーム）アプリの利点でもある、Windows 10 MobileとWindows 10の連携についても紹介したい。元々「LINE」はiPhoneとiPadなど異なるデバイスでの連携をサポートしているが、Windows 8以降に対応するWindows ストアアプリの「LINE」などを使うことで、PCとモバイルの連携が可能になる。

Windows 10の「ストア」を起動し、検索ボックスから「LINE」を検索。［インストール］ボタンをクリックしてインストールを実行する

「LINE」の起動はスタートメニューの「最近追加されたもの」などに並ぶアイコンをクリックする

あらかじめ作成したLINEアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、［ログイン］ボタンをクリックする

すると4桁の認証番号がUWPアプリ内で示されるので、こちらをメモする

Windows 10 Mobile上の「LINE」に認証番号を入力し、［本人確認］をタップ。認証を終えたら［確認］をタップする

これでWindows 10上でも同じLINEアカウントで「LINE」が使用可能になる

　このようにメールアドレスを登録している場合、PCでも利用可能になると同時に異なるデバイス間でLINEアカウントの引き継ぎも可能になるので、必ず登録しておきたい。なお、ただし、UWPアプリ版はFacebook連動による引き継ぎが行えないため、アカウント管理には細心の注意を払おう。