Windows 10にまず入れる超定番無料アプリ
第4回
画像の加工なら高機能なレタッチ・ペイントソフト「paint.net」
完全マルチスレッド化されたレンダリングエンジンと非同期処理による軽快な動作が魅力
(2015/8/12 23:59)
「Windows 10」のポテンシャルを引き出すためにまず入れておきたい定番ソフトを紹介する本集中連載。第4回となる今回は、レイヤー機能も備えるペイント・レタッチツール「paint.net」を紹介する。
レイヤー機能も備えるペイント・レタッチツール「paint.net」
Windows 7以降で搭載された新しい「ペイント」も悪くはないが、PCに少し慣れてくるとレイヤー機能やレタッチ機能、エフェクトにも対応したものがほしくなってくるだろう。この分野で定番なのは「paint.net」だ。
ペイント・レタッチツールでは機能もさることながら、大きな写真を扱う際の動作速度も重要となるが、「paint.net」ならばそれも十分。現行版の「paint.net 4.0」は「.NET Framework 4.5」ベースとなり、レンダリングエンジンが完全にマルチスレッド化。処理が並列化されることによりそれぞれのCPUコアへ効率的にタスクを割り振れるようになった結果、とくにマルチコアCPU環境でより効率的にCPUのパフォーマンスを引き出せるようになった。
また、ユーザーインターフェイスの処理とバックグラウンドの処理が非同期化されたことにより、体感的なパフォーマンスも向上。Direct2DによるGPUハードウェアアクセラレーションもサポートされている。
機能面では、シャープ・ぼかし・モザイク・油彩などの各種フィルター、色調・彩度・明るさ補正、ペイントブラシといった基本機能のほか、高性能なノイズ除去機能や赤目補正、ヒストグラム補正などを搭載する。さらに、コピースタンプや自動選択、0.01度刻みの画像回転といった、市販ソフト並みの機能も備える。