やじうまの杜

IE8からプレビュー版Edgeまで、Microsoftが無償提供している仮想マシンが便利

各ビルドの「Microsoft Edge」の変更点を比較できるWebサイトも便利

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Microsoftがテスト用に無償提供している歴代Webブラウザーの仮想マシン

 最近はモダンブラウザーのみをターゲットとしたWebサイトやWebサービスが主流になってきましたが、旧バージョンの「Internet Explorer」で動作することが要件になっているところも少なくないでしょう。しかし、そのためだけに物理PCを一台確保しておくのは難しいし、メンテナンスのコストもばかになりません。また、「Microsoft Edge」でもテストしたいが手元にはMac/Linux環境しかないといったケースもあるかもしれません。

 そういったニーズに応えて、Microsoftでは「Internet Explorer」や「Microsoft Edge」の仮想マシンを無償で提供しています(もちろん、テスト用の評価版ですが)。

 執筆時現在、以下のOSとWebブラウザーの組み合わせが利用可能です。

  • Windows 7上の「Internet Explorer 8」(x86)
  • Windows 7上の「Internet Explorer 9」(x86)
  • Windows 7上の「Internet Explorer 10」(x86)
  • Windows 7上の「Internet Explorer 11」(x86)
  • Windows 8.1上の「Internet Explorer 11」(x86)
  • Windows 10上の「Microsoft Edge」(x64)安定版(15.15063)
  • Windows 10上の「Microsoft Edge」(x64)プレビュー版(16.16257)

 仮想化ソリューションは以下の製品がサポートされています。OSとブラウザーの組み合わせを選択して、利用したい仮想マシンを選ぶと、必要なファイルをZIP形式でまとめてダウンロードできます。

 どれを使ってもよいのですが、“Home”エディションのWindowsでも利用できて対応OSが幅広い「VirtualBox」を利用するのが無難ではないかと思います。今回は、昨日アップデートされたプレビュー版「Microsoft Edge」の仮想マシンを「VirtualBox」で利用してみました。

 仮想マシンのイメージのファイルサイズは4.5GB程度です。「VirtualBox」をインストール済みの環境であれば、ZIP書庫を展開して、中にある“MSEdge - Win10_preview.ova”というファイルを開くだけで、仮想マシンを「VirtualBox」へインポートして利用できるようになります。

仮想マシンのイメージのサイズはプレビュー版「Microsoft Edge」の場合で4.5GB程度
“MSEdge - Win10_preview.ova”を開いた様子
仮想マシンのインポート
仮想マシンを実行した様子。ログインパスワードは“Passw0rd!”
OSは英語版だが、言語パックを追加して再サインインすれば日本語化することも可能

 なお、プレビュー版の「Microsoft Edge」(EdgeHTML 16.16257)では、“CSS Grid”や“WebAssembly”といったWeb標準技術がサポートされているそうです。「Microsoft Edge」の各バージョンの違いは、同社のWebサイトで確認できます。

 目的のビルドを選択すると、前ビルドからの変更点を閲覧することができます。また、プルダウンメニューで特定のビルドを選択すると、そのビルドからの変更点を抽出することが可能。「Anniversary Update」だの「Creators Update」だの「Insider Preview」だの、さまざまなビルドが乱立してちょっと混乱気味の「Windows 10」ですが、このWebページを利用すれば比較的簡単に変更点を把握できます。覚えておくと結構便利です。