やじうまの杜
IE8からプレビュー版Edgeまで、Microsoftが無償提供している仮想マシンが便利
各ビルドの「Microsoft Edge」の変更点を比較できるWebサイトも便利
2017年8月8日 13:05
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
最近はモダンブラウザーのみをターゲットとしたWebサイトやWebサービスが主流になってきましたが、旧バージョンの「Internet Explorer」で動作することが要件になっているところも少なくないでしょう。しかし、そのためだけに物理PCを一台確保しておくのは難しいし、メンテナンスのコストもばかになりません。また、「Microsoft Edge」でもテストしたいが手元にはMac/Linux環境しかないといったケースもあるかもしれません。
そういったニーズに応えて、Microsoftでは「Internet Explorer」や「Microsoft Edge」の仮想マシンを無償で提供しています(もちろん、テスト用の評価版ですが)。
執筆時現在、以下のOSとWebブラウザーの組み合わせが利用可能です。
- Windows 7上の「Internet Explorer 8」(x86)
- Windows 7上の「Internet Explorer 9」(x86)
- Windows 7上の「Internet Explorer 10」(x86)
- Windows 7上の「Internet Explorer 11」(x86)
- Windows 8.1上の「Internet Explorer 11」(x86)
- Windows 10上の「Microsoft Edge」(x64)安定版(15.15063)
- Windows 10上の「Microsoft Edge」(x64)プレビュー版(16.16257)
仮想化ソリューションは以下の製品がサポートされています。OSとブラウザーの組み合わせを選択して、利用したい仮想マシンを選ぶと、必要なファイルをZIP形式でまとめてダウンロードできます。
- 「Oracle VM VirtualBox」:Windows/Mac/Linux/Solaris
- 「Vagrant」
- 「Hyper-V」:Windows 8以降の64ビット版Windows(Professional、Enterprise、およびEducation)
- 「Windows Virtual PC」:Windows 7のみ
- 「VMware」:Windows/Mac
- 「Parallels」:Mac
どれを使ってもよいのですが、“Home”エディションのWindowsでも利用できて対応OSが幅広い「VirtualBox」を利用するのが無難ではないかと思います。今回は、昨日アップデートされたプレビュー版「Microsoft Edge」の仮想マシンを「VirtualBox」で利用してみました。
We've updated our preview virtual machines with EdgeHTML 16.16257 - now with Grid, WebAssembly & more on by default:https://t.co/Kl5KdQsLOi
— Microsoft Edge Dev (@MSEdgeDev)2017年8月7日
仮想マシンのイメージのファイルサイズは4.5GB程度です。「VirtualBox」をインストール済みの環境であれば、ZIP書庫を展開して、中にある“MSEdge - Win10_preview.ova”というファイルを開くだけで、仮想マシンを「VirtualBox」へインポートして利用できるようになります。
なお、プレビュー版の「Microsoft Edge」(EdgeHTML 16.16257)では、“CSS Grid”や“WebAssembly”といったWeb標準技術がサポートされているそうです。「Microsoft Edge」の各バージョンの違いは、同社のWebサイトで確認できます。
目的のビルドを選択すると、前ビルドからの変更点を閲覧することができます。また、プルダウンメニューで特定のビルドを選択すると、そのビルドからの変更点を抽出することが可能。「Anniversary Update」だの「Creators Update」だの「Insider Preview」だの、さまざまなビルドが乱立してちょっと混乱気味の「Windows 10」ですが、このWebページを利用すれば比較的簡単に変更点を把握できます。覚えておくと結構便利です。