Windows 10資格認定試験 徹底攻略!

《第3問:解説》Windows 10のHyper-Vで複数の仮想マシンを作成する効率の良い機能は?

 先週の出題「第3問 Windows 10のHyper-Vで複数の仮想マシンを作成する効率の良い機能は?」の解答と解説をお伝えする。

 分からなかった人・間違えた人は、ぜひ実際にWindows 10を操作して確認していただきたい。

《第3問》

Windows 10のHyper-Vで複数の仮想マシンを作成する計画を立てています。できるだけ効率的に作業しなければなりません。どの機能を利用しますか。

A. 仮想マシン新規作成ウィザード
B. VMテンプレート機能
C. New-VMコマンドレット
D. Hyper-Vの設定
(正解:C)

『徹底攻略MCP問題集 Windows 10[70-697:Configuring Windows Devices]対応』第2章<デスクトップとデバイスの展開>の問27より

 Windows 10のHyper-VではNew-VMコマンドレットが利用できるため、上記の中では最も効率よく仮想マシンの作成が行えます(C)。

 New-VMコマンドレットは、仮想マシンの作成を繰り返し行うことなどの目的のために用意されているPowerShellのコマンドレットです。New-VMコマンドレットの基本構文と主なオプションは以下のとおりです。

【構文】New-VMコマンドレットの基本構文

New-VM[オプション]
-Name
仮想マシンの名前を指定する
-MemoryStartupBytes
起動時に割り当てるメモリサイズを指定する
-SwitchName
接続する仮想スイッチを指定する
-Path
保存先のフォルダーを指定する
-Generation
仮想マシンの世代を指定する
-VHDPath
割り当てる仮想ハードディスクを指定する

 既定の設定では、New-VMコマンドレットは管理者として実行する必要があります。

PowerShellでの仮想マシン作成

 仮想マシンの新規作成ウィザードは、設定を1つ1つ確認しながら進めていく形式であるため、効率が良い方法とはいえません(A)。VMテンプレートは、System Center Virtual Machine Managerという製品が持つ機能です(B)。Hyper-Vの設定は、Hyper-Vの全般的な設定を行うメニューです(D)。

基本構文は正確に覚えておきましょう。

第4問のご案内

 「第3問 Windows 10のHyper-Vで複数の仮想マシンを作成する効率の良い機能は?」の解説を読み終えた方は、ぜひ「第4問 Windows 10のMicrosoft Intuneで提供される機能は?」にも挑戦してください。

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新井 慎太朗(あらい・しんたろう)

株式会社ソフィアネットワークに勤務し、NECマネジメントパートナー所属の講師としてトレーニングへの登壇やコースの開発を行っています。主な担当領域はWindows製品に関するトレーニングで、Windows OSや仮想化に関するMicrosoft認定トレーニングを中心に担当しています。トレーニングに関しても、実機でのデモや実習を交えながら実装における注意点やポイントなどをご紹介しています。また、最近ではWindows製品の技術に関するWebの記事を連載していますので、そちらの記事でも皆様のお役に立てればと考えております。