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無料でAIアバター+AI音声の動画を作成、商用利用もできる「Vidnoz AI」レビュー
「自分の声」も「自分の顔」もAIで合成、アバターになる!
- 提供:
- Vidnoz
2024年10月21日 06:55
『訴求力の高いPR動画を作りたい!』──そんな時にオススメのテクニックのひとつが、「画面内に人物を入れて喋らせる」ことだ。動画のテーマがなんであれ、誰かがこちらを見つめて話し掛けてくるとなると、単なるナレーションを入れるのと比べ、訴求効果は圧倒的に高くなる。
もっとも、実際に作ろうとすると意外とハードルが高い。プロにお願いすれば品質は高くなるが、コストもかかるし、修正なども色々手間がかかる。
「では身内で」とすると、どうしてもクオリティは下がってしまうし、出演者が異動や退職で出演できなくなってしまうと、こちらも作り直しになってしまう。
こうした場合の解決策として注目されているのが、AIで作成したアバターで代替する方法。実在の人物と見分けがつかなくなるリアルなAIアバターであれば、前述のような問題点のほぼすべてが解決されるだけでなく、ターゲット層によって性別や言語を変更するのも自由自在だ。
今回はこうしたAIアバターを用いた動画の作成や編集を簡単に行えるサービス「Vidnoz AI(ビドノズAI)」について、その特徴と動画の作成方法を、実際に作成したサンプル動画やスクリーンショットを交えつつ紹介する。
このサービスは、テンプレートなどによる簡単な制作作業から、自作アバター/音声によるカスタマイズまで、様々な機能を備えているが、解像度や制作時間を限定すればなんと無料で利用可能。さらに活用したい場合は有料プランで活用することもできる。
テンプレートを選ぶだけで人物が話す動画が作れる
「Vidnoz AI」は、クラウドで動作する動画作成サービスだ。動画作成といってもいろいろあるが、本サービスの大きな特徴は、実在の人間と見分けがつかないリアルなAIアバターや、合成音で流暢に読み上げるAI音声を用い、人間が視聴者に話し掛けているようなプロモーション動画を簡単に作成できることだ。
まずは全体の流れを大雑把に確認するために、テンプレートほぼそのままのサンプルをひとつ作ってみよう。
アカウントを作成してログインすると、テンプレートが並ぶホーム画面が表示される。[説明]や[教育]、[ビジネス]、[チュートリアル/ハウツー]といったジャンルの中から適当なテンプレートを選ぶと、編集画面が表示される。
本来ならばここで画面内のAIアバターや読み上げさせるテキストを編集するのだが、今回はすでに挿入されている仮のアバター・テキストのまま[生成する]をクリック。動画が生成中であることを示す進捗バーが表示され、完了すると動画の再生およびダウンロードが可能になる。
動画のファイル形式は一般的なMP4なので、そのままの形で自社サイトへの掲載や、動画サイトへのアップロードが行える。さらにサーバーに動画を置いたまま、SNSなどでURLをシェアすることも可能だ。エンコードなどの処理はクラウド上で行われるので、非力なマシンでも扱えるのが嬉しい。
なお無料版で利用できる解像度は720Pまで。1080Pの出力にはベーシックプラン以上の有料版が必要になる。
以上のように、テンプレートにひととおりの要素が組み込まれているので、ほぼ完成した状態で動画が生成される。あとは要素を差し替えつつ、目指す形に近づけていくだけだ。動画の作成に不慣れな人や、動画作成に必要なツールの見当すらつかない人でも、簡単にプロ級の動画が作成できるというわけだ。
アバターやテキストを差し替えて目指す形に近づけよう
次に、カスタマイズが可能な要素について見ていこう。まずはアバター。テンプレートを表示した状態で、画面上部の[アバター]アイコンをクリックすると、プリセットされたさまざまなアバターが表示される。使いたいアバターを選んでクリックするだけで、テンプレート上のアバターが入れ替わるという仕組みだ。
アバターは日本人はもちろん、国際色豊かなアバターが男女ともに多数用意されているので、動画の内容や目的に応じて選択できる(一部のアバターは有料)。アバターのスタイル(服装)も変更できるほか、全身のどこまで映るかも、ハーフボディ(いわゆるバストアップ)や、丸囲みの中に入れるサークルヘッドといった形式から選択できる。
このほか背景画像やシェイプ(図形)、テキストボックスといった要素も、自由にカスタマイズできる。これらの操作性はプレゼンツールと似ているので、慣れている人であれば初めてであってもすばやく使いこなせるだろう。画像などについては、自前で用意した素材をアップロードして使うことももちろん可能だ。
次いでアバターに読み上げさせるテキスト。画面下部にあるテキストボックスに原稿となるテキストを貼り付けると、そのままアバターが読み上げてくれる。アバターの口の動きは原稿の内容に応じて自動的に生成されるので、実際に喋っているように見えるのが秀逸だ。動画自体の長さは、原稿量に応じて自動的に調整される。なお無料版ではテキストが最大1,000文字までという制限がある。
さらにこの原稿の読み上げは自動翻訳にも対応しており、口の形もそれぞれの言語に応じて変化するので、ネイティブスピーカーが喋っているような自然な表情を生成できる。また、再生速度も指定可能。ターゲットが年輩層であればスピードを落とすこともできる。また、動画が予定よりも長くなってしまった場合、読み上げるスピードを上げることで原稿量を減らすことなく、動画を短くするというワザを使うことが可能だ。
今回は試しに、この「窓の杜」のPR動画を作ってみた。
用意した素材はサイトのスクリーンショットと、サイトのロゴ、そして宣伝文のテキストだけだ。これらをテンプレートに当てはめていき、動画としてエクスポートすれば、ホームページへの掲載やプレゼン資料への貼り付けに使える動画が、ものの1~2時間ほどで作れてしまう。
動画生成に使ったテンプレートは、編集可能な状態のままクラウドに保存しておけるので、それをベースにさらに別の動画を作成するのも簡単だ。企業で動画を作る場合、企業ロゴなどがすべて入った状態でオリジナルのテンプレートとして保存しておけば、必要な時に最小限の工数で動画を作成できるはずだ。
自分自身の写真をアバターに変換するツールも
以上が全体的な工程の紹介なのだが、この他にも本サービスは、動画を作るのに役に立つさまざまなツールが搭載されている。例えばアバターについては、用意されているAIアバターを使うだけでなく、自分自身の写真をアバターに変換して利用することも可能だ。
やり方は簡単で、顔写真を1枚用意し、それをアップロードするだけ。指定するのは性別だけで、しばらく待てば読み上げるテキストの内容に合わせて表情を自動的に変えるAIアバターが作れてしまう。ちょっとしたカルチャーショックだ。
このツールを用いて生成したAIアバターは、ほかのアバターと同じ扱いで前述のテンプレートに組み込んで使えるのはもちろん、単体の動画としてもダウンロードできる。ちなみに写真以外にイラストも喋らせることが可能だが、著作権には十分に留意したい。
このほか本サービスでは、ハーフボディのAIアバターを生成するためのツールも有料で用意されているので、より本格的なAIアバターが必要であれば、そちらも検討するとよいだろう。
サンプルボイスをアップすれば自分の声が合成音声に
アバターだけでなく音声についても、自分自身のサンプルボイスをアップロードすることで合成音声を作成できる。「ボイスチェンジャー」というツールがそれに当たる。
合成音声を作成しておけば、本人がテキスト原稿を片手に毎回マイクに向かって読み上げなくとも、テキストを指定するだけで本人に代わって読み上げてくれる。本人不在の場合はもちろん、本人の喉の調子が悪く一時的に声が出せない場合、さらに部署異動などで収録に参加できなくなった場合も容易に対応できる。
作成もあっという間だ。用意されているサンプル文章か、あるいは1分~3分程度の任意の文章をマイクに向かって読み上げるだけで、その人の声の特徴を備えた、クローンの音声が生成される。マイクに向かって話すのが苦手ならば、あらかじめ録音した音声ファイルをアップロードするのでも構わない。
作成された合成音声は、ライブラリのひとつに追加されるので、ほかの音声と変わらない使い勝手で利用できる。もちろん喋るスピードなども自由に調整可能だ。アバターと合わせれば、本サービス内で自分自身を完全再現するのも夢ではない。
究極の奥の手? 台本そのものを作成してくれるジェネレーターも
『アバターや音声はAIが生成してくれるのはわかったが、動画の台本を書くこと自体が億劫だ』という人もいるだろう。こうした場合におすすめなのが、テーマを指定するだけで台本となるテキストそのものを出力してくれる「AI スクリプト ジェネレーター」なるツールだ。
例えば『京都の魅力について』と一言入れて[生成]ボタンをクリックすると、京都の魅力についてまとめた、約800字にもおよぶ長文のテキストをAIが作成してくれる。文体は[フォーマル]、[フレンドリー]、[カジュアル]などから選択できるほか、テキストを拡張したり、逆に要約して短くすることもできる。
こうして生成したテキストをもとに[スクリプトで動画を作成]をクリックすると、テキストを読み上げるアバターと組み合わせた動画が作成される。テーマをたった1行指定しただけで、ボリュームのある動画が自動的に生成できてしまうので驚かされる。
これらの出力時に用いられるテンプレートは、装飾がほとんどないシンプルな内容なので、アバターや合成音声の変更、さらには背景などの要素を追加して、思い通りの動画に仕立て上げればよい。別のテンプレートを使いたければ、台本だけをコピペして動画を再生成するのでももちろん構わない。
オールインワンで提供されているAI動画作成ツール
以上、基本的な使い方とお勧めの機能をざっと紹介したが、本サービスの大きな強みは、これらさまざまなツールが、すべてこの「Vidnoz AI」の機能として、オールインワンで提供されていることだ。
一般的に、動画の作成・編集にはさまざまなツールが必要だが、提供元の異なる複数のツールを組み合わせて使っていると、修正が発生した場合に、戻ってやり直すのも一苦労だ。また操作性が統一されていないため、使っていて迷うこともしばしばだ。
さまざまなツールを内包している「Vidnoz AI」であれば、例えば制作の最終段階になってからアバターそのものを別のものに差し替えるなど、全工程に影響を与えるような修正も簡単に対応できる。インターフェイスも統一されているので、操作で迷うこともない。
しかも、これだけのツールの大部分が無料で利用可能。1080Pでの動画作成など、本格的に使う場合に必要な部分は有料になっているが、それは試した後で判断すればよいだろう。
ネット上でさまざまなPR動画を見ていて『人物がPRしてくれるこんな動画を作ってみたい、でもどうやったら作れるんだろう』と疑問に思ったら、今回の「Vidnoz AI」を試してみてほしい。動画作成に詳しくない初心者はもちろん、出所が違うさまざまな動画作成・編集ツールを組み合わせて使う面倒さに辟易している人も、きっと気にいるに違いない。
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