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「Microsoft Edge」にFlashのブロック機能が搭載。「Windows 10 Creators Update」で
ユーザーの許可なしに読み込まれないようにする“Click-to-Run”機能を追加
2016年12月15日 16:35
米Microsoft Corporationは14日(現地時間)、「Adobe Flash Player」プラグインの実行をユーザー側でコントロールできる“Click-to-Run”機能を「Microsoft Edge」へ追加する計画を明らかにした。この機能は来年リリース予定の「Windows 10 Creators Update」に正式搭載される予定で、今後リリースされる「Windows 10 Insider Preview」でテストできるようになる。
「Adobe Flash Player」は長きにわたりWebでリッチコンテンツやアニメーションを実現するために不可欠な存在だったが、HTML5の導入でその役割を終えつつある。FlashはHTML5よりもパフォーマンスとバッテリー消費の点で劣り、その機能の多くは今やHTML5で代替できるため、「Google Chrome」や「Firefox」では最近、脱Flash化が進められている。
「Microsoft Edge」でも、現行の「Windows 10 Anniversary Update」から広告など比較的重要でないFlashコンテンツを停止する措置が開始されているが、今回発表された“Click-to-Run”はそれをさらに推し進めたものだ。
“Click-to-Run”が導入されると、FlashコンテンツがあるWebページを「Microsoft Edge」で表示しても、Flashコンテンツの読み込みが自動的に読み込まれなくなる。Flashコンテンツを実行するには、Flashコンテンツの実行を許可するかどうかを問うプロンプトでユーザーが明示的にFlashの実行を許可する必要がある。
ただし、一部の人気サイトは除外リストに加えられ、“Click-to-Run”の対象外となる。除外リストに登録されるサイトはユーザーの利用動向を見極めつつ減らされていき、最終的にはすべてのサイトが“Click-to-Run”の対象となる見込み。
この施策は、HTML5が使える場合はFlashよりもHTML5を優先し、ブラウザーのパフォーマンスを向上させることを狙っており、「Microsoft Edge」からFlashが完全に削除されるわけではない。ユーザーが望めば、これからもFlashコンテンツの再生は可能だ。