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「Windows 10 RTM」に対するセキュリティ更新プログラムの提供が5月9日で終了

「Windows 10 Creators Update(バージョン 1703)」への更新を推奨

Microsoftのサポートセンター

 米Microsoft Corporationは、「Windows 10 RTM(バージョン 1507)」に対するセキュリティ更新プログラムの提供を、5月9日で終了することを明らかにした。

 「Windows 10」は、完成した“製品”として販売するのではなく、常に更新され続ける“サービス”として提供する“Windows as a Service”というコンセプトを掲げており、毎月の品質アップデートに加え、年に数回の機能アップデートを配信している。

 機能アップデートはこれまで3つリリースされているが(November Update、Anniversary Update、Creators Update)、“サービス”の対象となるのは最新2バージョンだけだ。新しい機能アップデートがリリースされて4カ月経つと、そのアップデートは“製品(プロダクション)”と扱われるようになり、それより2バージョン古い“旧製品”は、通常60日間の猶予期間の内に、より新しい機能アップデートへの更新を行う必要がある。

「Windows 10」のサポートライフサイクル

 2015年7月にリリースされた「Windows 10」の最初のバージョンである「Windows 10 RTM(バージョン 1507)」の場合、「Windows 10 Anniversary Update(バージョン 1607)」が“製品”となった2017年1月をもって“サービス”が終了し、より新しい機能アップデートへの移行猶予期間が始まっていた。この猶予期間は通常の60日間を超えて延長されてきたが、それも5月の定例アップデートを最後に打ち切られることとなった。

現在利用している「Windows 10」のバージョンは、“winver”コマンドなどから確認可能

 同社は、「Windows 10」の最新機能アップデートである「Windows 10 Creators Update(バージョン 1703)」への更新を推奨している。現在利用している「Windows 10」のバージョンは、“winver”コマンドなどから確認することが可能だ([Windows]+[R]キーを押すと現れる[ファイル名を指定して実行]ダイアログで“winver”と入力して[OK]ボタンを押す)。

 なお、頻繁な更新を望まない企業ユーザー向けに提供されている“長期サービスブランチ(Long Term Service Branch:LTSB)”「Windows 10 Enterprise 2015 LTSB」および「Windows 10 IoT Enterprise 2015 LTSB」では引き続きセキュリティ更新プログラムを受け取ることができるとのこと。