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定番サウンドエディター「SoundEngine Free」v5.22、インストーラーの脆弱性を修正

同じフォルダーに存在するDLLを意図せず読み込んでしまう恐れ

「SoundEngine Free」v5.22

 (株)コードリウムは27日、定番の音声ファイル編集ソフト「SoundEngine Free」の最新版v5.22を公開した。今回のアップデートでは、インストーラーに存在したDLLハイジャックの脆弱性が修正されている。

 本脆弱性は、インストーラーを実行する際の検索パスに問題があり、同じフォルダーに存在するDLLを意図せず読み込んでしまう恐れがあるというもの。インストーラーは通常、管理者権限で実行されるため、深刻な問題に発展する可能性がある。

 なお、本脆弱性はOSの仕様によるところも大きい。Windows Vista/7の場合、Windowsの更新プログラム「KB2533623」をあらかじめ適用しておく必要があるので注意したい(Windows 8以降では不要)。未適用の場合はエラーでインストーラーが動作しない。また、Windows 2000/XPでは脆弱性への対応が難しいため、インストーラーの利用そのものができなくなっている。

 「SoundEngine Free」は個人利用や教育目的、および本ソフトの転載目的に限り無償で利用可能。それ以外の目的で利用する場合は寄付が必要となる。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「SoundEngine Free」
【著作権者】
(株)コードリウム
【対応OS】
Windows Vista以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用または教育目的、転載目的以外の場合は寄付必須)
【バージョン】
5.22(17/07/27)