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無償文書スキャナーアプリ「Adobe Scan」、フォトライブラリからテキストを検索可能に
自動補正機能が向上、「iOS 11」の「ファイル」アプリとの連携もサポートされる
2017年11月20日 06:16
米Adobe Systems Incorporatedは17日(日本時間)、iOS/Android向けのドキュメントスキャナーアプリ「Adobe Scan」をアップデートしたことを明らかにした。人工知能・機械学習プラットフォーム“Adobe Sensei”を活用した文書検索機能が追加されているという。
「Adobe Scan」は、モバイル端末をドキュメントスキャナーとして利用可能にするアプリ。端末の内蔵カメラで撮影した紙の文書や領収書、名刺をスキャンし、高品質なPDFファイルを作成できる。フォトライブラリの写真をPDF化することも可能で、OCR(光学式文字認識)機能や“Adobe Sensei”によるドキュメントの自動補正機能、クラウドへの保存機能なども備える。
今回のアップデートでは、スマートフォンのフォトライブラリから“文書のみを表示する”機能が追加された。“Adobe Sensei”がデバイス上にあるすべての写真を分析し、ドキュメントや領収書、名刺といったテキストの含まれている画像のみを自動でフィルタリングして表示してくれる。
“文書のみを表示する”機能を利用するには、スキャン画面にある画像アイコンをタップする。iOS版ならば、そのままテキストを含む画像のみが絞り込み表示される。Android版の場合は、“文書のみを表示”というトグルスイッチをONにするとテキストを含む画像のみがリストアップされる。
そのほかにも、ファイル名の検索が新たにサポート。Android版でオフラインでの利用が可能になったほか、「iOS 11」では標準アプリ「ファイル」との連携が行えるようになった。また、ドキュメントを取り込む際の画像補正機能も強化されており、“影”や“折り目”をきれいに処理できるようになっているという。