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フリーのモバイルスキャナー「Adobe Scan」がアップデート、既存のPDFも編集可能に
ページの追加・削除・並べ替えやトリミング、画像補正が可能
2018年3月23日 15:23
米Adobe Systemsは23日(日本時間)、iOS/Android向けのドキュメントスキャナーアプリ「Adobe Scan」の最新版v18.03.20を発表した。「Adobe Acrobat DC」や「Adobe Photoshop」といったツールに頼らなくてもスキャンしたPDFデータを追加・削除・並べ替えできるようになったほか、トリミングや画像補正といった簡単な加工が行えるようになっている。
「Adobe Scan」は、モバイル端末をドキュメントスキャナーとして利用可能にするアプリ。端末の内蔵カメラで撮影した紙の文書や領収書、名刺をスキャンし、高品質なPDFファイルを作成できる。フォトライブラリの写真をPDF化することも可能で、OCR(光学式文字認識)機能や“Adobe Sensei”によるドキュメントの自動補正機能、クラウドへの保存機能なども備える。
今回のアップデートでは、以前にスキャンして作成・保存したPDFドキュメントを再編集できる[スキャンを変更]コマンドが新たに追加された。このコマンドを実行するとPDFドキュメントの編集画面が現れ、新しいページを追加したり、ページを並び替えたり、不要なページを削除できるようになる。ページのトリミングや画像補正も「Adobe Scan」内で行える。
そのほかにも、同社の人工知能・機械学習プラットフォーム“Adobe Sensei”により撮影現場の明るさに合わせたスキャンが行えるようになった。トリミングや画像補正の精度も向上しているという。また、暗い場所でスキャンする際に自動的にライトを点灯する機能も追加されている。
「Adobe Scan」はiOS 10.0以降およびAndroid 5.0以降に対応しており、現在それぞれのストアから無償でダウンロードできる。