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Apple、「iOS 11.3」を公開 ~“ARKit 1.5”やバッテリーの劣化チェック機能を追加

アニ文字の拡充、“Health Records”の搭載なども。脆弱性の修正は43件

Apple、「iOS 11.3」を公開

 米Appleは29日(現地時間)、「iOS 11.3」を公開した。拡張現実API“ARKit”の拡充やアニ文字の追加などが注目点だ。

 アップデートされた“ARKit 1.5”ではテーブルや椅子のような水平面だけでなく、壁やドアのような垂直面を利用したAR体験が楽しめるようになる。また、円形テーブルのような不規則な形の面もこれまで以上に正確にマップできるようになる。看板、ポスター、図版のような2Dイメージの位置を検出・認識することも可能で、現実世界のイメージをAR体験に組み込むといった演出も行える。さらにカメラの解像度が従来の約50%改善されたほか、オートフォーカスのサポートにより、よりシャープな遠近感が得られる。

 アニ文字はライオン、熊、ドラゴン、どくろの4種類が新たに追加。iPhone Xユーザーならば、センサーで表情を読み取ってキャラクターに反映させることができる。

 さらに、“バッテリーの状態”機能がベータ版として導入された。バッテリーが劣化した旧世代のiPhoneで密かに動作速度を抑制していたのが明るみとなり、批判を浴びた件を反省して追加された機能で、バッテリーの状態や修理が必要かどうか、パフォーマンスを抑制する機能が有効化されているかどうかをユーザー側でチェックできる。この機能は「設定」アプリの[バッテリー]セクションから利用可能。

“バッテリーの状態”機能がベータ版として導入

 そのほかにも、カスタマーサポート向け機能を充実させたチャット機能“Business Chat”が米国とカナダでベータ提供されたほか、医療記録をiPhoneで管理できる“Health Records”がサポートされた。データとプライバシーをコントロールする機能も改善されている。

 なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。同社が公開したセキュリティ情報によると、今回修正された脆弱性の件数はCVE番号ベースで43件。任意コードの実行につながる恐れのある欠陥も含まれており、できるだけ早いアップデートが必要だ。また、同日リリースの「watchOS 4.3」や「tvOS 11.3」でも脆弱性の修正が行われている。修正された脆弱性の件数は、「watchOS 4.3」が22件、「tvOS 11.3」が28件。

 「iOS 11.3」はiPhone 5sおよびそれ以降のiPhone、iPad Airおよびそれ以降のiPad、第6世代iPod touchに対応しており、[設定]アプリの[一般]-[ソフトウェアアップデート]画面から無償でアップデートできる。