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更新が途絶えていた「FFFTP」の開発に後継者、v3.0が“GitHub”で公開される

機能や外観に大きな変更はなし。外部ライブラリへの依存や古い機能が除去される

樽井秀人

2018年4月5日 11:41

「FFFTP」v3.0

　2016年5月にリリースされたv1.99aを最後に正式版の更新が途絶えていた「FFFTP」の開発を受け継ぐ有志が現れ、去る4日に最新版のv3.0がリリースされた。現在、“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。

　「FFFTP」は、20年以上の開発歴を持つ老舗の国産FTPクライアント。2011年、原作者である曽田純（Sota）氏により開発終了が宣言されたが、存続を望む声に押されオープンソース化。その後は有志によってメンテナンスが継続されていたが、それも最近では滞っており、開発者の一人である川本優氏がv2.00のリリースを最後に開発を終了することを示唆していた。

　今回開発を受け継いだKURATA Sayuri氏は、“艦これ”専用ブラウザー「艦これ司令部室」の開発などで知られている。引き継がれた「FFFTP」のバージョンが現行版を引き継いだ“2.0”ではなく“3.0”となっているのは、川本優氏が“2.00”のリリースを示唆していたためであるようだ。

　「FFFTP」v3.0の機能や外観に大きな変更はない。ただし、Windows 2000のサポートが打ち切られたほか、「OpenSSL」や「JRE32.DLL」といった外部ライブラリへの依存が削除され、Windowsに付属するライブラリを利用するようになっている。そのほかにも、日本語版と英語版のパッケージを統一してメンテナンス性を向上。プロセス保護機能、「更新風鐸」のサポート機能、更新通知機能などが廃止されている。