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Microsoft、「Office 2019 Commercial Preview」を公開 ~次期「Office」のテスト版

インクが大きく改善、「Excel」はデータ解析が、「PowerPoint」はプレゼン効果が強化

インク機能が大きく改善。モーフィングやズームといったプレゼンテーション機能をサポートした「Office 2019」の「PowerPoint」

 米Microsoftは4月27日(現地時間)、「Office 2019」のプレビュー版「Office 2019 Commercial Preview」を公開した。初回リリースにはWindows版の「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「Outlook」、「Publisher」、「Access」、「Project」、「Visio」、およびWindows 10版「OneNote」が含まれている。Mca向けもリリースされる予定。

 「Office 2019」は、「Microsoft Office」の次期永続ライセンス版。インク機能が大きく改善され、ペンの設定同期や圧力・傾き感知がサポートされるほか、「Excel」では新しい数式・グラフが追加され、「Power BI」が統合される。また、「PowerPoint」でモーフィングやズームといったプレゼンテーション効果が利用できるようになる。これらの改善の多くはサブスクリプション版の「Office 365 ProPlus」へすでに導入されているが、現行の永続ライセンス版「Office 2016」では利用できない。

 さらに、“Click-to-Run”のみで提供されるようになるのも「Office 2019」の特徴。“Click-to-Run”は「Office 2013」で初めて導入されたインストール方式で、インストールやアップデートを簡素化して常に最新のアプリケーションを利用できるようにするほか、Windows 10でも利用されているダウンロード最適化技術により、ネットワークへの負荷を抑えることが可能。「Office 365 ProPlus」へのアップグレードも簡単に行える。

 「Office 2019」は基本的にWindows 10のみに対応。今年後半に正式リリースされる。サポートは、5年間のメインストリームサポートと2年間の延長サポートの計7年間が提供される。