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Microsoft、Office 365/Office 2019の「OneNote」アプリをWindows 10版に一本化へ

「OneNote 2016」を使い続けることはできるが、標準アプリはあくまでもWindows 10版

同社の公式ブログ

 米Microsoftは18日(現地時間)、「Office 365」および「Office 2019」の「OneNote」アプリを、現在“Microsoft Store”で提供しているWindows 10版に一本化する方針を明らかにした。デスクトップアプリ版「OneNote 2016」を使い続けることはできるが、標準アプリはあくまでもWindows 10版「OneNote」となる。

 同社は現在、Windows 7/8.1でも動作するデスクトップアプリ版の「OneNote 2016」と、Windows 10プラットフォーム専用の「OneNote for Windows 10」という、2つの「OneNote」アプリを無償で提供している。

 Windows 10版がリリースされた当初は、機能性と互換性で一日の長があるデスクトップ版と、最新OSのポテンシャルを引き出した新設計のWindows 10版という棲み分けができていた。しかし、Windows 10版の強化と改善が進むにつれ、デスクトップ版の存在意義は薄れていく一方だった。

 また、Windows 10版はMac、iOS、Android、Webといった他のプラットフォームとの親和性も高い。同期エンジンを共有しておりよりよいパフォーマンスが得られるほか、ユーザーインターフェイスの共通化が図られており、どのプラットフォームでも同じ使い勝手が得られる。

 加えて、「Microsoft Office」の次期永続ライセンス版「Office 2019」ではWindows 10のみがサポートされることが決定しているのも、今回の決定に大きな影響を及ぼしているだろう。Windows 7/8.1がサポートされないならば、デスクトップ版を新たにリリースする必要はない。

 「OneNote 2016」で利用できるにもかかわらず、「OneNote for Windows 10」でまだサポートされていない機能はまだ少なくないが、今夏以降、順次実装されるという。同社によると今のところ、「OneNote 2016」で人気のタグ機能、添付されたオフィス文書のライブプレビュー機能、クラスノートブック機能などの追加が検討されているが、そのほかにもサポートしてほしい機能があればフィードバックを寄せてほしいとしている。

 なお、「OneNote 2016」は「Office 2016」と同じライフサイクルでメンテナンスが継続される。また、「Office 365」および「Office 2019」のライセンスを購入したユーザーはこれまで通り「OneNote 2016」をダウンロードして利用し続けることができる。しかし、新機能の追加は行われなくなる。