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「OneNote」が再統一に向けてデザインを更新。AIで音声・インク・カメラからの取り込みを強化
ユーザーからの要望の多かったページの並び替えもサポート
2022年5月25日 05:00
米Microsoftは5月23日(現地時間)、「OneNote」のデザイン刷新を発表した。音声やインク、カメラによるキャプチャーやページ管理の強化、共有機能の改善も行われている。
Windows向けの「OneNote」は現在、「OneNote 2016」の流れをくむWindows(Win32)版と、「Microsoft Store」から入手できるWindows 10(ストアアプリ)版の2つが存在するが、将来的に前者へ統合される。それに先立ち、同社はWin32版「OneNote」をモダンにリフレッシュし、Windows 10版の主な機能を取り込む考えだ。
プラットフォーム間での一貫性を向上。コンテンツに集中できるデザインに
昨年のビジュアルアップデートでは主にWindows 11にマッチしたデザインの採用と「リボン」の更新が行われたが、今回のアップデートではそれをナビゲーションウィンドウと全画面モードにも拡張。ページのリスト、セクションのタブ、ノートブックのドロップダウンなどの見栄えも新しくなった。
また、「Microsoft 365」全体で採用が進んでいる「シンプル リボン」にも対応。コンパクトな1列表示のツールバーに切り替えられるようになる。
音声、インク、カメラ、AIで自然にキャプチャー
「OneNote」では音声、インク、カメラなど、さまざまな方法でノートにコンテンツを挿入できるが、その随所にAI技術が活用されている。
- インク:手書きの文字を認識してテキストデータに。その際、書き込みの大きさに合わせてフォントサイズが調整される。「Surface Slim Pen 2」対応デバイス(Surface Laptop Studio/Surface Pro 8)であれば触覚フィードバックで紙の書き心地を再現できる
- 音声:マイクで入力した音声を書き起こすディクテーション機能には、今後数カ月のうちに他の「Office」アプリでも採用されている音声コマンドが追加される予定。句読点もAIが自動で挿入するようになる。インクとの連携も可能で、文字起こし中にメモしたインクへジャンプできる
- カメラ:カメラで紙の書類をスキャンして、OCR機能でテキストデータ化できる(「Office Insider」から順次導入)。テキストデータは後で検索することも可能
また、注釈機能もアップデートされており、他の「Office」アプリのような書き込みツールと描画ツールがもたらされる。たとえば、定規ツールを用いてまっすぐな線を引くことが可能。今後もインクの再生機能などが導入される予定だ。