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「Microsoft 365」の新しい「Office」テーマが発表 ~既定フォント、色、スタイルが一新

既存テーマも引き続き利用可能

新しい既定フォント「Aptos」

 米Microsoftは7月20日(現地時間)、「Microsoft 365」で採用予定の新しい「Office」テーマを発表した。先日発表されたようにデフォルト英文フォントが「Calibri」から「Aptos」へ変更されるほか、コンテンツのカラーパレットやスタイル、アウトラインの太さなどが見直される。

新しい既定フォント「Aptos」

 同社は「Calibri」に代わるフォントとして、以下の5つを候補として挙げていた。

  • Bierstadt
  • Grandview
  • Seaford
  • Skeena
  • Tenorite

 このなかでユーザーからもっとも支持を集めたのは「Bierstadt」で、これが「Aptos」という名前で採用された。このフォントはさまざまなウェイトに対応し、ナロー、セリフ、モノスペースなどのバリエーションをもつ。

カラーパレット

 カラーパレットに関しては現在人気を集めているものや、デザインのトレンドを調査。アクセシビリティも考慮して、新しいカラーセットが作成された。

新しいカラーパレット

 これらの新色はグラフ、リスト、図形などのコンテンツのスタイルに適用可能。すべての「Microsoft 365」で「Office」アプリで共通となる。

アウトラインの太さ

 アウトラインはウェイトを増やし、図形・線の一貫性を高めるとともに、コントラストを改善した。

調整されたアウトライン

デフォルトスタイル

 「Word」ドキュメントと「Outlook」メールのデフォルトスタイル(書式)も一新されており、読みやすく、よりプロフェッショナルな趣となった。「PowerPoint」や「Excel」に関しても、新しいテーマが適用される。

デフォルトスタイル(書式)も一新

 これら変更は、まず「Microsoft 365 Insider」のBetaチャネルの以下のバージョンで展開される。大きな問題がなければ、いずれ一般の環境にも提供されるだろう。

  • Windows:バージョン 2307(Build 16626.20076)およびそれ以降
  • Mac:バージョン 16.75(Build 23071400)およびそれ以降
  • Android:バージョン 16.0.16626.20076およびそれ以降

 iOS版は後日提供の予定。

 なお、既存のドキュメントに変更はない。新しいテーマが適用されるのは、新規作成時のみだ。また、既存テーマは削除されず、「Office Theme 2013 - 2022」という名前で残される。古いテーマのほうが好みであれば、そちらを利用することも可能。