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「Microsoft 365」のデフォルト英文フォントが「Calibri」から「Aptos」へ

16年ぶりの変更

「Microsoft 365」のデフォルト英文フォントが「Calibri」から「Aptos」へ

 米Microsoftは7月13日(現地時間)、「Microsoft 365」のデフォルト英文フォントを「Calibri」から「Aptos」へ変更すると発表した。「Calibri」は2007年、「Times New Roman」に代わって「Microsoft Office」の既定フォントとして採用されたが、以後16年にわたって守っていたその座を後進に譲ることになる。

 同社は2021年4月、新しいカスタムフォントの制作を5つ依頼し、そのいずれかを「Microsoft 365」のの新しいデフォルトフォントにする方針を示していた。

  • Bierstadt
  • Grandview
  • Seaford
  • Skeena
  • Tenorite

 結局、ユーザーのフィードバックから選ばれたのは「Bierstadt」で、採用にあたり「Aptos」と改名された。

 Steve Matteson氏によってデザインされた「Bierstadt」、改め「Aptos」は20世紀半ばのスイス発祥のタイポグラフィ――「Arial」や「Helvetica」に代表されるグロテスクサンセリフと呼ばれる書体――にインスパイアされており、シンプルさと合理性を高い可読性で表現した万能書体だ。

 グリッドベースのタイポグラフィに適していたグロテスクサンセリフの規則正しさ・秩序を生かしつつも、少し人間的なタッチを加えることで有機的な印象を醸し出している。「Arial」のソフトで角度のある終筆とは対照的に、鋭く角のある終筆は機械的かつ合理化で、モダンな印象も与える。

 「Aptos」は同日より「Word」、「Outlook」、「PowerPoint」、「Excel」の新しいデフォルトフォントとして表示され始め、今後数カ月以内にすべてのユーザー環境でデフォルトになるようにロールアウトされる。「Bierstadt」以外の4つのフォントも、「Microsoft 365」で提供される。