やじうまの杜

不評過ぎた? Windows版「Outlook」のナビゲーションバーを元に戻すオプションが追加【2023年4月18日追記】

2023年4月18日現在もオプションからナビゲーションバーを元の位置へ戻すことが可能

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[2023年4月18日編集部注] 現在、一部ユーザーから本記事で言及しているナビゲーションバーの位置変更が「Outlook」デスクトップアプリに適用されたとの報告が寄せられているため、再掲します。編集部で確認したところ、現在も本記事で解説した方法でナビゲーションバーの位置を元に戻せるようです。

「Outlook」デスクトップアプリのナビゲーションバーがウィンドウ左端に移動

 以前お伝えした「Outlook」デスクトップアプリのナビゲーションバーが一般の環境(最新チャネル)に展開され始めているようですが、この評判があまりよくないようです。

 [メール]や[カレンダー]、[マイ タスク]といった「Outlook」のビューを切り替えるナビゲーションボタンは、これまでウィンドウの左下へ横に並んで表示されていました。しかし、「Outlook」で扱うビューは増える一方です。

従来のナビゲーションバー。新しいビューを追加しようにも、バーからあふれてしまう

 そこで、同社は「バージョン 2207」(2022年7月更新)から順次新しいナビゲーションの展開を進めてきました。新しいナビゲーションは「Outlook」左側に新設されたサイドバーでビューを切り替えます。これなら、今後表示したいビューが増えても対応することができるでしょう。Web版「Outlook」とも共通のユーザーインターフェイスで、オンライン利用が主のユーザーにとってもわかりやすいです。

新しいナビゲーションバーを備えた「Outlook」アプリ。Web版のUIとも似ている

 ところが、慣れ親しんだ古いナビゲーションに愛着を感じるユーザーは予想以上にいたようで、公式のコミュニティサイトには「閲覧画面が狭くなる」などの批判的な意見が多く寄せられていたようです。同社は「バージョン 2210」でフォルダーペインを狭くして、メッセージリストやリーディングペインを広くとる機能を導入するなどして対応してきましたが、とうとう最新の「バージョン 2211」で新しいナビゲーションバーを非表示にし、従来のナビゲーションバーへ一時的に戻すオプションが導入されました。

 ナビゲーションバーをもとに戻すには、新しいナビゲーションバーの最下部にある[その他のアプリ]をクリックしてポップアップパネルにアクセスし、[オプション]リンク(新設)をクリックします。すると[Outlook のオプション]-[詳細設定]ダイアログが開くので、[Outlook でアプリを表示する]というチェックボックス(既定で有効)を外します。設定を反映させるには「Outlook」アプリの再起動が必要です。

[Outlook のオプション]ダイアログの[詳細設定]セクションにナビゲーションバーを元に戻すオプションが「一時的に」追加される
ナビゲーションバーを切り替える際は、「Outlook」アプリの再起動が必要

 なお、このオプションはあくまでも「一時的」なもののようで、Microsoftはユーザーインターフェイスの変更をあきらめていないようです。古いナビゲーションバーをしばらく利用すると理由を問うフィードバックプロンプトが表示されるほか、新しいナビゲーションを再評価するように促すこともあるとのこと。

 あまり古いユーザーインターフェイスに固執せず、新しいナビゲーションバーに慣れていく方がよさそうですね。