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Web版とコードを共通化した新しいWindows版「Outlook」アプリ、すべてのInsiderに展開

新機能も多数追加

Microsoft、新しいWindows版「Outlook」アプリをすべての「Office Insider」テスターに解放

 米Microsoftは9月29日(現地時間)、新しいWindows版「Outlook」アプリをすべての「Office Insider」テスターに解放したと発表した。すべてのプラットフォームで一貫した機能と使い勝手を実現するため、Web版とコードを共通化してリニューアルされる。

 新しいWindows版「Outlook」アプリは今年5月にプレビュー公開されており、以下の機能が含まれていた。

  • 「Microsoft Loop」への対応。常に最新で、編集可能なデータをメールに埋め込める
  • 「@files」や「@documents」でドキュメントを検索して添付
  • 大事なメッセージを見落としたことをAIが察知し、返信が必要ではないか注意を促すインテリジェントな自動リマインダー
  • サイドパネルにカレンダービューや「Microsoft To Do」を統合。メールを今日のタスクへドラッグ&ドロップすることも
  • 重要な電子メールをリスト上部にピン留め
  • メールを一括で移動させたり、今後届くメッセージにルールを適用する「Sweep」機能
  • グループ協業を助ける共有メールボックスとフォルダー

 これらは本日より「最新チャネル(プレビュー)」の参加ユーザーにロールアウトされる。画面右上のトグルスイッチで旧版と新版の切り替えが可能だ。

新しいWindows版「Outlook」アプリ
従来のWindows版「Outlook」アプリ

 加えて、今回のリリースでは以下の新機能が導入されている。

個人の「Microsoft アカウント」に対応

 「Outlook.com」、「Hotmail」、「Windows Live」などの個人電子メールアカウントを追加できるように。

個人の「Microsoft アカウント」に対応

 将来的には複数のメールアカウントや「Gmail」、「Yahoo」、「iCloud」などのサードパーティメールアカウントにも対応するとのこと。

クイックステップ

 受信トレイをクリアに保ち、ニュースレターや重要なファイルに簡単にアクセスできるように、「クイックステップ」機能でパーソナライズされたトリアージ(優先度に応じた振り分け)アクションを提案。繰り返しの作業を減らし、余った時間を有意義に使える。

カレンダーの列幅をダイナミックに調整

 カレンダーの列の幅を調整できるように。忙しい曜日は幅を広く、そうでない曜日は幅を狭くするといった使い方が可能。

カレンダーの列幅をダイナミックに調整

シンプルになったリボンオプション

 メールの送受信がしやすいようにリボンのコマンドを見直して、より洗練されたデザインに。

ヒント機能

 便利な新機能を知らせするヒントを追加。カレンダーのボードビューでもヒントが表示され、新機能に関する有益な提案をしてくれる。

カレンダーのボードビューでもヒントが表示され、新機能に関する有益な提案をしてくれる

 これらの機能は、「Outlook for Windows」のベータチャネルまたは最新チャネル(プレビュー)の「バージョン 2209」(Build 15629.20058)以降を実行している「Office Insider」に展開される。加えて、将来的にはオフライン利用やさらなるビジュアルアップデート、パーソナライズオプションの拡充が予定されているとのこと。今後のアップデートに期待したい。