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Windows版「Outlook」がWeb版とコードを共通化してリニューアル ~プレビューテストが開始

他の製品との統合、AI技術の活用、受信トレイの改善などにより生産性が大きく向上

Windows版「Outlook」がWeb版とコードを共通化してリニューアル ~プレビューテストが開始

 米Microsoftは5月18日(現地時間)、Windows デスクトップ向けの新しい「Outlook」をプレビュー公開した。Web版のコードベース統一を進めることで他のプラットフォームとの一貫性を持たせたほか、AI技術の活用、「Loop」や「To Do」といった同社製品との統合、受信トレイの改善などにより生産性が大きく向上している。

Microsoft製品との統合

 Windows版「Outlook」がWebベースになることのメリットとして、まず他のWeb製品との統合が容易になることが挙げられる。

 たとえば、在庫データをメールで共有したい場合、通常はメールにテーブルを貼り付けたり、スプレッドシートの共有リンクを添付することになるだろう。しかし、これではメールに埋め込まれたデータがすぐに古くなったり、わざわざ他のアプリでデータをチェックする必要が生じる。

「Microsoft Loop」コンポーネントでデータを共有し、生の情報をチェック。その場で編集することも可能

 しかし、このデータを「Microsoft Loop」コンポーネントで送信すれば、「Outlook」から離れることなくリアルタイムな情報をチェックすることが可能。その場でデータを編集することもできる。「Teams」チャットにコピーして共有するのも簡単だ。

 また、サイドパネルにはカレンダービューや「Microsoft To Do」が統合されている。メールを「カレンダー」にドラッグ&ドロップしてスケジュールを登録したり、「To Do」にドラッグ&ドロップして、都合のよい時間にそのメールを読み返すといったシームレスな連携を実現できる。「Teams」ミーティングの招待状(RSVP)ならば、その場で出席・欠席の返答をすることも可能だ。

サイドパネルにはカレンダービューや「Microsoft To Do」が統合

AI技術の活用とメンションによるワークフロー

 新しい「Outlook」はメンバーに対する「@mention」だけでなく、クラウドファイルをメールへ添付するために「@files」や「@documents」が利用できる。「@」を入力するとプルダウンで候補が表示され、共有したいコンテンツをすばやく見つけ出し、メールに追加できる。

クラウドファイルをメールへ添付するために「@files」や「@documents」が利用できる

 また、大事なメッセージを見落としたことをAIが察知し、返信が必要ではないか注意を促す機能も搭載。リマインダーは受信トレイの最上部に表示されるが、[無視する]を選択すれば簡単に消すことができる。

ユーザーによる受信トレイのコントロール

 大量のメールを扱う上で一番厄介となるのが、受信トレイをどのように管理するかだ。新しい「Outlook」はこの点も大きく改善されている。

 たとえば、大事なメッセージはピン留めして受信トレイの上に固定表示することが可能。付箋のように目立つ位置に貼り付けておけば、忘れてしまうことはない。

大事なメッセージはピン留めして受信トレイの上に固定表示。その下はAIによるリマインダー

 さらに、メールを一括で移動させたり、今後届くメッセージにルールを適用する「Sweep」という機能が新たに導入される。たとえば、プロモーションメールのうち最新のものだけを受信トレイに残し、あとは自動でアーカイブするようにしておけば、スッキリとした受信トレイを保ちつつ、お得な情報を見逃さずに済む。

新しい「Outlook」を試すには

 新しいWindows版「Outlook」は、現在「Office Insider」プログラムの「ベータ」チャネルで利用可能。「バージョン 2205」(Build 15225.20000)以降を利用していれば、画面右上に新しい「Outlook」を試すためのトグルスイッチが現れる。クラシック版に戻したい場合は、このトグルスイッチを無効化すればよい。

 ただし、個人の「Microsoft アカウント」はまだサポートされていないので注意。職場または学校のアカウントで「Outlook」を利用する必要がある。