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「Microsoft 365」Webアプリがようやく複数アカウントの切り替えに対応
一旦ログアウトしたり、InPrivateモードや他のWebブラウザーを使い分ける必要はなし
2022年4月28日 12:33
米Microsoftは4月26日(現地時間)、「Microsoft 365」Webアプリケーションがアカウントの切り替えに対応したと発表した。4月から6月にかけて、以下のサービスでワールドワイド展開されるとのこと。
- Office.com
- Word for the web
- Excel for the web
- PowerPoint for the web
- Outlook on the web
- OneDrive for the web
- SharePoint
- Microsoft 365 管理センター
従来の「Microsoft 365」は1つのアカウントでしか利用できず、別のアカウントで利用するには一旦サインアウトするか、「InPrivate」モードを利用するか、他のWebブラウザーを併用する必要があった。「Microsoft Edge」ならばプロファイルをわけることで対処することも可能だが、できればプロファイルをわけずにアカウントを切り替えて利用できるようにしてほしいという要望が根強くあった。
今回のアップデートが適用された環境では、「Microsoft 365」Webアプリの画面右上にあるアカウントマネージャーに複数の仕事用アカウント(Azure Active Directory)や個人用アカウント(Microsoft アカウント)を追加し、状況に応じて切り替えられるようになる。
ただし、一度にアクティブになるのはアプリごとに1つのアカウントのみだ。つまり、たとえば「Outlook」のタブを2つ開いて異なるアカウントでログインしている場合、2つ目のアカウントでログインしているタブにはWebページを更新するよう促す通知が送られ、サイド読み込みするとアクティブなアカウントで「Outlook」が開かれる。異なるアカウントや組織の境界を越えて、データやアクセス権限が引き継がれることはない。
なお、この機能はWebブラウザーでサードパーティーCookieを無効化している場合は利用できないので注意。「Edge」の場合はトランキング防止を「バランス」(初期設定)にしておく必要がある。