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Apple、「iOS 12」を発表。開発者向けプレビューを公開 ~アプリの起動速度が最大2倍に
パフォーマンスの大幅な向上や最大32人参加できる“FaceTime”、“ARKit 2”が目玉
2018年6月5日 12:54
米Appleは4日(現地時間)、カリフォルニア州サンノゼで開催されている開発者向けイベント“WWDC 2018”で、モバイル向けOS「iOS」の次期バージョン「iOS 12」を発表した。現在、開発者向けのプレビューが利用可能。一般ユーザー向けのパブリックベータは今月末になるという。
「iOS 12」ではシステム全体のパフォーマンス向上が図られ、従来比で「カメラ」アプリの起動時間が最大70%短縮されるほか、キーボードの表示が最大50%高速化され、タイピングがより快適に行えるようになる。また、アプリの起動速度も最大2倍にまで高速化されているという。
機能面では、最大32人参加できる“FaceTime”のグループビデオチャットや、ユーザー側で“Animoji”を自由にカスタマイズできる“Memoji”、どのようなアプリをどれだけ使っているかを集計する“Screen Time”などが新たにサポートされる。また、拡張現実ライブラリ“ARKit 2”が追加され、複数のユーザーでAR体験を共有したり、カメラ越しに物体の大きさを測定できるメジャーアプリが利用できるようになるのも魅力といえる。
そのほかにも、通知の管理機能も大幅に強化。とくに一時的に通知を停止する“Do not Disturb”は便利で、1時間後まで、その場を離れるまで、現在のイベントが終了するまでといった条件を指定することが可能。“Siri”のショートカットを作成する機能なども新たにサポートされる。
「iOS 12」は「iOS 11」と同様、iPhone 5以降のiPhone、iPad Air、iPad Pro、第5/6世代のiPad、iPad mini 2以降のiPad mini、第6世代iPod touchに対応する。正式リリースは今秋になる予定で、対応端末には無償でアップデートが提供される。