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電子印鑑機能を追加した「Foxit Reader 9.2」日本語版が公開 ~フリーのPDFビューワー

リモートからのコード実行やアプリのクラッシュにつながる恐れのある脆弱性を12件修正

「Foxit Reader」v9.2.0.9297

 (株)FoxitJapanは7月30日、フリーのPDFビューワー「Foxit Reader」の日本語版v9.2を公開した。64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、現在同社の公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。有償版の「Foxit PhantomPDF」も同時にリリースされている。

 「Foxit Reader」は、独自エンジンによる軽快な動作が魅力のPDF閲覧ソフト。PDF文書の作成も可能で、フォーム入力や図形・テキストの挿入など、簡単な編集機能も備えている。

 最新版となる「Foxit Reader 9.2」では、判子感覚でドキュメントへ手軽に挿入できる電子印鑑機能を追加。視覚障害者向けのスクリーンリーダー「JAWS(Job Access with Speech)」がサポートされた。そのほかにも、計測ツールの測定情報をCSV形式で書き出す機能、証明書の失効ステータスを確認する機能、ノート注釈やポップアップノートの内容を印刷する機能が追加された。上位版の「PhantomPDF」ならば、PDFファイルの注釈を「Word」へ書き出すことも可能だ。

判子感覚でドキュメントへ手軽に挿入できる電子印鑑機能を追加

 なお、本バージョンでは多数の脆弱性が修正されているので注意。米Foxit社が公開したセキュリティ情報によると、「Foxit Reader 9.2」「Foxit PhantomPDF 9.2」で修正された脆弱性は全部で12件。リモートからのコード実行、資格情報の窃取、アプリのクラッシュなどにつながる可能性があるため、なるべく早めのアップデートをお勧めする。

ソフトウェア情報

「Foxit Reader」
【著作権者】
Foxit Software Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
9.2.0.9297(18/07/30)