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“パンくず”ナビゲーションを追加 ~「Visual Studio Code」の7月アップデートが公開

統合ターミナルでは矩形選択をサポート。Windows版のバックグラウンド更新を改善へ

「Visual Studio Code」v1.26.1

 米Microsoftは8月14日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の7月アップデート(v1.26)を正式公開した。今回のアップデートでは、ドキュメントのパスを“パンくず(Breadcrumbs)”スタイルで表示する機能が追加。統合ターミナルでは矩形選択がサポートされた。

 “パンくず”スタイルのナビゲーションバーは初期状態で無効化されているため、利用するには[表示]-[Toggle Breadcrumbs]コマンドを実行するか、設定ファイルの“breadcrumbs.enabled”オプションを書き換えて有効化する必要がある。パスは三角形の小さなアイコンで区切られており、それぞれのシンボルはクリックで同じレベルのファイルがプルダウンメニューでリストアップされる仕組みになっている。このファイルリストは、キーボード入力でフィルタリングすることも可能。ナビゲーションバーのフォーカスやシンボルの移動といった処理もキー入力のみでように設計されており、わざわざマウスに持ち替えなくてもドキュメントをスムーズに切り替えられる。

“パンくず”スタイルのナビゲーションバー

 一方、統合ターミナルで矩形選択を利用するには、[Alt]キーを押す。するとカーソルが十字に切り替わり、マウスドラッグでコピーする範囲を選択できるようになる。コマンドで情報をリストアップし、特定の列だけをコピーしたいといった場合に役立つ。

統合ターミナルで矩形選択

 そのほかにも、Windows版でユーザーセットアップパッケージが利用できるようになった。このパッケージは、システム全体にインストールされた「Visual Studio Code」をユーザーごとのインストールに切り替える。アップデートに管理者権限が不要となり、バックグラウンド処理がUACで妨げられることがなくなる。

 「Visual Studio Code」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、本ソフトの公式サイトから微修正を施した最新版v1.26.1をダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。v1.22での改善により、Windows版もバックグラウンドでのアップデートが可能だ。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびMac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.26.1(18/08/16)