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上下左右、自由な分割レイアウトをサポートした「Visual Studio Code」v1.25

アウトラインビューやポータブルモードといった便利な機能も導入される

「Visual Studio Code」v1.25.0

 米Microsoftは7月6日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の6月アップデート(v1.25)を正式公開した。今回のアップデートでは、プレビュー版でテストされていた“グリッドエディターレイアウト”と“アウトラインビュー”が利用できるようになっている。

 “グリッドエディターレイアウト(Grid editor layout)”は、エディター画面を自由に縦・横へ分割して、複数のエディターグループを並べて配置できるようにする。これまでも1つのエディターグループで複数のドキュメントをタブで切り替えて管理したり、複数のエディターグループを横に並べて表示することはできたが、最新版ではより自由で柔軟なレイアウトが可能だ。

エディター画面を自由に縦・横へ分割して、複数のエディターグループを並べて配置

 エディター画面を分割するには、空のエディターグループを新たに作成し、右クリックメニューで分割コマンドを呼び出せばよい。プリセットされたレイアウトを[表示]-[Editor Layout]メニューから選ぶこともできる。

右クリックメニューで分割コマンドを呼び出す
リセットされたレイアウトを[表示]-[Editor Layout]メニューから選ぶことも
アウトラインビュー。Markdownドキュメントの場合は見出しを一覧

 一方、“アウトラインビュー(Outline view)”は、[エクスプローラー]パネルで利用可能。日本語版では“概要”という名前になっており、初期状態ではパネル下部に折りたたまれている。展開するとコード内のシンボルをリストアップして、タイプ順に並べて表示してくれる仕組みで、Markdownドキュメントの場合は見出しを一覧することもできる。

 なお、シンボルの表示順は位置や名前ベースにすることも可能。また、フィルター機能が搭載されており、ビューに表示するシンボルを絞り込むこともできる。

 そのほかにも、ホバー表示を制御する機能、キャメルケースで書かれたキーワードの単語へすばやく移動するサブワードナビゲーション、デバッグツールバーのフローと表示といった機能が新たに導入された。とくにポータブルモードがサポートされたのはうれしい改善。「Visual Studio Code」の設定やデータがインストールフォルダー以下で管理されるため、USBメモリに入れて環境ごと持ち運ぶことができる。また、開発者向けの機能として、言語サーバープロトコルの通信ログを解析するツールが搭載された。「Visual Studio Code」に新しいプログラミングサポートを追加したい場合や、言語サーバーの問題を解明したい場合に役立つ。

 「Visual Studio Code」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。v1.22での改善により、Windows版もバックグラウンドでのアップデートが可能だ。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびMac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.25.0(18/07/06)